カテゴリ:郷土玩具の会レポート の記事一覧
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート2
こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今回は前回の記事に引き続き、郷土玩具の会で行われた、雛人形特集についてレポートさせていただきます。
前回の記事はこちらのリンクから御覧ください。
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート1

こちらは諸岡様が持ってきてくださった、千葉県柏で作られた紙雛です。
製作者は柏張り子で有名な、松本節太郎氏。
頭は土製です。親近感のわく作品ですね。
参考 諸岡様の説明文より

こちらは大川様が持ってきてくださった、宮城県、堤土人形の土雛です。
江戸期土人形だそうで、大川様ご自身も、大変気に入っていらっしゃるそうです。
参考 大川様の説明文より
赤と黄色が生えていて、とても美しいです。顔の表情も、優しげで素敵ですね。

こちらは高野様が持ってきてくださった、名古屋土人形の立雛です。
この立雛は、野田末吉氏が、昭和30年代に制作された作品だそうです。
ずしりとしたかたちと落ち着いた色彩は、名古屋土人形の特徴だそうです。
高さ12.5センチ
参考 高野様の説明文より

こちらは近松様が持ってきてくださった、福島県塩川の、木地雛です。
こけし工人、井上はるみ氏が制作したものです。
近松様が直接、お願いして作ってもらったのだそうです。
衣装には師匠独特の模様がほどこされており、近松様ご自身、この雛人形を受け取った時には大変な喜びを感じたそうです。
参考 近松様の説明文より

こちらは山口様が持ってきてくださった、鳥取県鳥取市の、流し雛です。
昭和初期の流し雛です。水に流すものであるため、頭は土で固められただけで、焼かれてはいないのだそうです。これらはこよりで結ばれており、それも水に溶けて消えてゆくのだそうだそうです。
儚くも、素朴で美しい、雛人形の原点といえるでしょう。一昨年の玩具の会の例会で、入手されたものだそうです。
参考 山口様の説明文より

こちらは、高梨様が持ってきてくださった、山形県 米沢市 下小菅 の土雛です。
ここの産地の人形は、素朴で土俗味たっぷりなところが特徴です。
黒を中心にした色味が、独特ですね。
男雛の指すような表情が、とても凛々しいです。胸の部分の、黄色と黒の模様は、浮かし模様を表現しているのでしょうか。
他にはない特徴を、沢山持っている、珍しい雛人形ですね。
参考 高梨様の説明文より
今回の特集を通して、雛人形にもこんなに種類があるのかと驚きました。
親類への贈り物に、このような地方の変わった雛人形を、自分の足で探して贈るというのも、面白いかもしれませんね。
これからも様々な雛人形情報を集めて行きたいです。
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
はりこのはやしや ホームページ
当店のネットショップです。
はりこのはやしや ネットショップ
ツイッターしています。
私の主人のホームページです。模型製作をしています。
ケルバーダイン
今回は前回の記事に引き続き、郷土玩具の会で行われた、雛人形特集についてレポートさせていただきます。
前回の記事はこちらのリンクから御覧ください。
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート1

こちらは諸岡様が持ってきてくださった、千葉県柏で作られた紙雛です。
製作者は柏張り子で有名な、松本節太郎氏。
頭は土製です。親近感のわく作品ですね。
参考 諸岡様の説明文より

こちらは大川様が持ってきてくださった、宮城県、堤土人形の土雛です。
江戸期土人形だそうで、大川様ご自身も、大変気に入っていらっしゃるそうです。
参考 大川様の説明文より
赤と黄色が生えていて、とても美しいです。顔の表情も、優しげで素敵ですね。

こちらは高野様が持ってきてくださった、名古屋土人形の立雛です。
この立雛は、野田末吉氏が、昭和30年代に制作された作品だそうです。
ずしりとしたかたちと落ち着いた色彩は、名古屋土人形の特徴だそうです。
高さ12.5センチ
参考 高野様の説明文より

こちらは近松様が持ってきてくださった、福島県塩川の、木地雛です。
こけし工人、井上はるみ氏が制作したものです。
近松様が直接、お願いして作ってもらったのだそうです。
衣装には師匠独特の模様がほどこされており、近松様ご自身、この雛人形を受け取った時には大変な喜びを感じたそうです。
参考 近松様の説明文より

こちらは山口様が持ってきてくださった、鳥取県鳥取市の、流し雛です。
昭和初期の流し雛です。水に流すものであるため、頭は土で固められただけで、焼かれてはいないのだそうです。これらはこよりで結ばれており、それも水に溶けて消えてゆくのだそうだそうです。
儚くも、素朴で美しい、雛人形の原点といえるでしょう。一昨年の玩具の会の例会で、入手されたものだそうです。
参考 山口様の説明文より

こちらは、高梨様が持ってきてくださった、山形県 米沢市 下小菅 の土雛です。
ここの産地の人形は、素朴で土俗味たっぷりなところが特徴です。
黒を中心にした色味が、独特ですね。
男雛の指すような表情が、とても凛々しいです。胸の部分の、黄色と黒の模様は、浮かし模様を表現しているのでしょうか。
他にはない特徴を、沢山持っている、珍しい雛人形ですね。
参考 高梨様の説明文より
今回の特集を通して、雛人形にもこんなに種類があるのかと驚きました。
親類への贈り物に、このような地方の変わった雛人形を、自分の足で探して贈るというのも、面白いかもしれませんね。
これからも様々な雛人形情報を集めて行きたいです。
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郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート1
こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今日は、3月24日に行われた、郷土玩具の会について、レポートさせていただきます。
テーマは、“雛人形”でした。
三月三日のひな祭りはもう過ぎてしまいましたが、旧暦でひな祭りを祝う地方の方々にとっては、まだまだこれからの話題ですね。
会員の皆様が持っている、珍しい雛人形の郷土玩具を持ち寄り、自慢大会を行ったのです。

こちらは鈴木様が持ってきてくださった、2センチほどの非常に小さな土人形です。
京都のもので、十数年前の郷土玩具の会で、皆勤賞の記念品として貰ったものなのだそうです。

こちらも皆勤賞で鈴木様が貰った京都の土人形です。2センチほどにもかかわらず、模様が細かくて繊細です。
玩具の会では毎年様々な地方の珍しい玩具が皆勤賞として授与されるのです!
私も今年は狙っていたのですが、この日早速、事情により早退してしまいました。
来年こそ頑張ります!!

こちらは会長の中村様が持ってきてくださった、山形県の“熨斗雛(のしびな)”と呼ばれるお雛様です。
浅草で学んだ人形師による玩具だそうです。京人形を彷彿とさせる表情、髪型が特徴です。
可愛い男女のセットが心に和みますね。
参考 中村様の説明文より

こちらは岩見様が持ってきてくださった、船乗り雛です。
産地は不明ですが、非常に珍しいデザインですね。
雛人形も1.5センチほどど小さく、可愛らしいです。
参考 岩見様の説明文より

こちらは鹿野様が持ってきてくださった、佐賀県弓野土人形の、内裏雛の原型です。
古瀬予三郎氏作の原型だそうです。男雛は大正15年、女雛には大正2年のヘラ彫りがあるそうです。
なお、男雛には梅鉢紋がほどこしてあり、そのことから、この原型から天神と男雛の両方の型をとったことがわかるそうです。
参考 鹿野様の説明文より

こちらは今子様が持ってきてくださった、“瓢箪雛”です。
ひょうたんの形の中に、可愛らしくおさまっていますね。
今子様も、美しく愛らしく、少し古そうなこの玩具を大変気に入っていらっしゃるそうです。
参考 今子様の説明文より
まだまだたくさんありますので、また次の記事でご紹介させていただきます。
次の記事は下のリンクからご覧ください
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート2
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テーマは、“雛人形”でした。
三月三日のひな祭りはもう過ぎてしまいましたが、旧暦でひな祭りを祝う地方の方々にとっては、まだまだこれからの話題ですね。
会員の皆様が持っている、珍しい雛人形の郷土玩具を持ち寄り、自慢大会を行ったのです。

こちらは鈴木様が持ってきてくださった、2センチほどの非常に小さな土人形です。
京都のもので、十数年前の郷土玩具の会で、皆勤賞の記念品として貰ったものなのだそうです。

こちらも皆勤賞で鈴木様が貰った京都の土人形です。2センチほどにもかかわらず、模様が細かくて繊細です。
玩具の会では毎年様々な地方の珍しい玩具が皆勤賞として授与されるのです!
私も今年は狙っていたのですが、この日早速、事情により早退してしまいました。
来年こそ頑張ります!!

こちらは会長の中村様が持ってきてくださった、山形県の“熨斗雛(のしびな)”と呼ばれるお雛様です。
浅草で学んだ人形師による玩具だそうです。京人形を彷彿とさせる表情、髪型が特徴です。
可愛い男女のセットが心に和みますね。
参考 中村様の説明文より

こちらは岩見様が持ってきてくださった、船乗り雛です。
産地は不明ですが、非常に珍しいデザインですね。
雛人形も1.5センチほどど小さく、可愛らしいです。
参考 岩見様の説明文より

こちらは鹿野様が持ってきてくださった、佐賀県弓野土人形の、内裏雛の原型です。
古瀬予三郎氏作の原型だそうです。男雛は大正15年、女雛には大正2年のヘラ彫りがあるそうです。
なお、男雛には梅鉢紋がほどこしてあり、そのことから、この原型から天神と男雛の両方の型をとったことがわかるそうです。
参考 鹿野様の説明文より

こちらは今子様が持ってきてくださった、“瓢箪雛”です。
ひょうたんの形の中に、可愛らしくおさまっていますね。
今子様も、美しく愛らしく、少し古そうなこの玩具を大変気に入っていらっしゃるそうです。
参考 今子様の説明文より
まだまだたくさんありますので、また次の記事でご紹介させていただきます。
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郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート2
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郷土玩具の新年会&中国製の唐子(からこ)人形
こんにちは、張り子作家、林史恵です。
1月27日、郷土玩具の会の新年会がありました(^^)

いただいた冊子の表紙です。
カメラを忘れてしまったため、残念ながらその様子を紹介できないのですが、とても和やかで楽しい例会となりました。
1月も、もうあと少しで終わりますが、今年初めての例会なので、その日は何度も“あけましておめでとうございます”“今年もよろしくお願い致します。”と言いました。おそらく、今年最後の新年の挨拶になると思います。
また、新年会であったため、皆様でお弁当を食べたり、お菓子を食べたり、ゲームをしたりと、楽しくてワクワクする催しがいくつか行われました。
そのゲームで、私が獲得した玩具がこちら!!!

唐子(からこ)と言います。中国の玩具ですね。色彩が独特で、華やかさがあります。子どもの何気ない表情が可愛らしいです。

頬がぽってりしていて、可愛いですね。

他にもいくつか当たった玩具がありますので、また報告させていただきます。
珍しい玩具をゲット出来ましたし、素敵な新年をスタートさせることが出来ました。
郷土玩具の会の皆様、楽しい新年会を、どうもありがとうございます。
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こちらは私が「紙世ハル(かみよはる)」のペンネームで活動している、張り子の現代アートを扱ったホームページです。
フォークトイアレンジメント
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1月27日、郷土玩具の会の新年会がありました(^^)

いただいた冊子の表紙です。
カメラを忘れてしまったため、残念ながらその様子を紹介できないのですが、とても和やかで楽しい例会となりました。
1月も、もうあと少しで終わりますが、今年初めての例会なので、その日は何度も“あけましておめでとうございます”“今年もよろしくお願い致します。”と言いました。おそらく、今年最後の新年の挨拶になると思います。
また、新年会であったため、皆様でお弁当を食べたり、お菓子を食べたり、ゲームをしたりと、楽しくてワクワクする催しがいくつか行われました。
そのゲームで、私が獲得した玩具がこちら!!!

唐子(からこ)と言います。中国の玩具ですね。色彩が独特で、華やかさがあります。子どもの何気ない表情が可愛らしいです。

頬がぽってりしていて、可愛いですね。

他にもいくつか当たった玩具がありますので、また報告させていただきます。
珍しい玩具をゲット出来ましたし、素敵な新年をスタートさせることが出来ました。
郷土玩具の会の皆様、楽しい新年会を、どうもありがとうございます。
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各地のへび年、勢ぞろい 郷土玩具の会レポート
こんにちは、張り子作家、林史恵です。
12月9日、秋葉原駅から徒歩三分、万瀬橋会館で、月に一度の郷土玩具の会の例会が行われましたので、ご報告させていただきます。
9日の頒布会では、来年の干支、へびの玩具がたくさん出ておりましたので、出ていたヘビ、全てご紹介させていただきます。

こちらは栃木県下野市の土鈴です。
栃木の瓦の土と、陶器の里・益子の土が原料になっているといいます。
調べて見ましたら、小川昌信氏の作品ではないかと思われます。
小川氏は、“ふくべ洞”という屋号でふくべ細工(ひょうたんに加工、彩色した玩具や小物)をはじめ、干支土鈴などを作っていらっしゃるそうです。
土鈴の中には、神霊が宿ると言われており、昔から魔除けとして親しまれているのだそうです。
ウェブページ、ふくべ細工

こちらは神奈川県鎌倉の土鈴です。鎌倉は古い神社や寺院が多いため、授与品としての土鈴を中心に、数々の土鈴があるのだそうです。
可愛らしい三兄弟(*´∀`*) どちらかお詳しい方いらっしゃいましたら、鎌倉のどこの土鈴なのか教えて下さい。

こちらは島根県、出雲市の、高橋張子虎本舗で制作されたと思われる白蛇。威勢の良さがいいですね。

こちらは香川県、高松張子のヘビです。

目の覚めるような黄色がまぶしい!こちらの元気の良い土鈴は、深大寺で売られているヘビの土鈴です。おまんじゅうみたいで可愛らしいですね。調布・深大寺の参道に店を構える「むさし野深大寺窯」(調布市深大寺元町5 TEL 042-483-7441)で制作されているそうです。現在、ヘビのバリエーションは10種類あるとのことで、その内の一種が、2001年に、年賀切手にも採用されているそうです。
その年賀状にも採用された土鈴が下の写真です。

巻貝のようなフォルムが美しいですね。深大寺の名前の由来となった、水の神様である『深沙大王』はヘビを手に持つ像もあることから、深大寺とヘビは、ゆかりが深いのだそうです。
参考ウェブページ

こちらは埼玉県春日部市の、招き猫本舗で制作されたヘビ。日の丸扇子がおめでたい!お正月にピッタリですね。

こちらは岡山県津山市の旧久米町で制作されたと思われる、土人形です。
米俵と白蛇という組み合わせがいいですね。金箔に見立ててヘビに散らされた金色も美しいです。

こちらは神奈川県平塚市、ヘビの起き上がり張り子です。だるまの形が基本とされているのでしょうか。アイディアとデザインが素晴らしい一品です。

最後は埼玉県小川町の小川張り子。張り子紙を手漉きしていらっしゃる、嶋田重夫氏と奥様の共同作品です。和紙をベースにした丁寧で柔らかい彩色、見ていて和んでしまいますね。
以前かいた、嶋田重夫氏の記事はこちらからどうぞ
張り子紙についてパート①
張り子紙についてパート②
以上です。今年中に、ご自分にあったヘビをゲットして、来年も楽しく元気に過ごしましょう~
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
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フォークトイアレンジメント
12月9日、秋葉原駅から徒歩三分、万瀬橋会館で、月に一度の郷土玩具の会の例会が行われましたので、ご報告させていただきます。
9日の頒布会では、来年の干支、へびの玩具がたくさん出ておりましたので、出ていたヘビ、全てご紹介させていただきます。

こちらは栃木県下野市の土鈴です。
栃木の瓦の土と、陶器の里・益子の土が原料になっているといいます。
調べて見ましたら、小川昌信氏の作品ではないかと思われます。
小川氏は、“ふくべ洞”という屋号でふくべ細工(ひょうたんに加工、彩色した玩具や小物)をはじめ、干支土鈴などを作っていらっしゃるそうです。
土鈴の中には、神霊が宿ると言われており、昔から魔除けとして親しまれているのだそうです。
ウェブページ、ふくべ細工

こちらは神奈川県鎌倉の土鈴です。鎌倉は古い神社や寺院が多いため、授与品としての土鈴を中心に、数々の土鈴があるのだそうです。
可愛らしい三兄弟(*´∀`*) どちらかお詳しい方いらっしゃいましたら、鎌倉のどこの土鈴なのか教えて下さい。

こちらは島根県、出雲市の、高橋張子虎本舗で制作されたと思われる白蛇。威勢の良さがいいですね。

こちらは香川県、高松張子のヘビです。

目の覚めるような黄色がまぶしい!こちらの元気の良い土鈴は、深大寺で売られているヘビの土鈴です。おまんじゅうみたいで可愛らしいですね。調布・深大寺の参道に店を構える「むさし野深大寺窯」(調布市深大寺元町5 TEL 042-483-7441)で制作されているそうです。現在、ヘビのバリエーションは10種類あるとのことで、その内の一種が、2001年に、年賀切手にも採用されているそうです。
その年賀状にも採用された土鈴が下の写真です。

巻貝のようなフォルムが美しいですね。深大寺の名前の由来となった、水の神様である『深沙大王』はヘビを手に持つ像もあることから、深大寺とヘビは、ゆかりが深いのだそうです。
参考ウェブページ

こちらは埼玉県春日部市の、招き猫本舗で制作されたヘビ。日の丸扇子がおめでたい!お正月にピッタリですね。

こちらは岡山県津山市の旧久米町で制作されたと思われる、土人形です。
米俵と白蛇という組み合わせがいいですね。金箔に見立ててヘビに散らされた金色も美しいです。

こちらは神奈川県平塚市、ヘビの起き上がり張り子です。だるまの形が基本とされているのでしょうか。アイディアとデザインが素晴らしい一品です。

最後は埼玉県小川町の小川張り子。張り子紙を手漉きしていらっしゃる、嶋田重夫氏と奥様の共同作品です。和紙をベースにした丁寧で柔らかい彩色、見ていて和んでしまいますね。
以前かいた、嶋田重夫氏の記事はこちらからどうぞ
張り子紙についてパート①
張り子紙についてパート②
以上です。今年中に、ご自分にあったヘビをゲットして、来年も楽しく元気に過ごしましょう~
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郷土玩具の会レポート 『蘇民将来』
こんにちは、張り子作家、林史恵です。今日は月に一度の郷土玩具の例会でした。テーマは蘇民将来。
多くの蘇民将来符をコレクションしていらっしゃる、会員の岩見徹氏が講演してくださいました。

●蘇民将来符とは
日本各地の国津神(くにつかみ)系の神を祀る神社の縁日で、参拝者に授ける護符です。
●蘇民将来符のいわれ(※諸説あります)
蘇民将来という情深い人が、彼の兄、巨丹(こたん)長者に拒絶された旅人たちに宿をかしました。その後、蘇民将来の一族は、後に再訪した旅人の言葉に従い、柳の木に「蘇民将来子孫人也」と書き、これを携帯し、門戸にかかげました。そのおかげで蘇民将来の子々孫々まで災害を免れ、繁栄したという逸話があります。
実は、この旅人は薬師如来の化身である牛頭(ごず)天王という神だったのです。
●広まっていった蘇民将来の習慣
奈良時代からこの信仰は広まり、薬師如来や牛頭天王を祭った各地の社寺では「蘇民将来子孫門戸也」と書いた紙札、板のお守りなどが出されましたが、現在まで伝わっているものは極めて少ないです。
●現在も行われている、社寺での蘇民将来の授与
蘇民将来符の多くは、一年に一度、それぞれの社寺で決まっている日にちに、参拝客に授与されます。それを手に入れるためには、前日から並ばなければならないケースが多いそうです。
ここからは、岩見徹氏の汗と涙の結晶をご紹介いたします!!!

上の写真は、信濃国分寺八日堂(長野県上田市)の蘇民将来。毎年1月8日の例大祭に、寺および蘇民講(講という団体。蘇民将来を作る)の方々によって授与されるものです。
民族学的にも貴重で地域的特色も豊かであり、平成12年12月には『上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗』が、『国選択無形民俗文化財』に認定されました。
真田町など周辺町村から切り出した泥柳の木で作られています。六角形のかたちをしているのは、昔はのこぎりがなく、蘇民包丁と呼ばれる特殊なナタやノミ、斧などで成型できるかたちを追求したからといわれています。蘇民講はこれらを器用に用いて六角錐に仕上げていき、墨と朱で文字や模様を描き入れていきます。
文字は、「大福、長者、蘇民、将来、子孫、人也」と六角のそれぞれの面に二字ずつ描き分けられています。
文字が書かれた後、七福神やだるまの絵などを描き、仕上げます。福のある絵が描かれることから、蘇民将来符には縁起的性格もあると言われています。
1月7日に木箱に入れて国分寺に持ち寄り、数などを確認し、その後本尊薬師如来の前に供えて祈祷を受けるのです。寺の蘇民将来符は7日に授与され、蘇民講の蘇民将来符は、8日午前8時、本堂前の参道に仮設テントがはられ、蘇民講の会長の合図で授与されます。

信濃国分寺八日堂の蘇民将来符には、前の年におこった出来事が描きこまれていることがあるそうです(作者にもよるとのこと)。こちらは1998年、の長野オリンピックが描かれています。
弁天様がフィギュアスケートをしていたり、大黒様がスキーをしていますね。

こちらは、スサノオノミコトを祀る京都市の八坂神社の蘇民将来符。無病息災の願いも込められているそうです。
吊るせるようになっています。

こちらは信濃国分寺八日堂の蘇民将来符で”けし”と呼ばれます。、携帯できるよう、2センチ程度の小さな将来符です。

こちらは三重県伊勢市二見町の松下社の蘇民将来。この板をしめ縄などで飾ってしめ飾りにし、玄関に飾るのです。
左の板、笑門の“笑”は、蘇民将来の“将”の字の当て字です。“門”は、玄関に飾るためです。“将門(まさかど)”と読まれてしまうことを避けるため、“笑門”になったと言われています。
右の板、上部の4つの点は、願い事をしめるという意味があるそうです。
毎年いろいろな地方の蘇民将来符を求めて寒さ暑さも厭わず並ぶ岩見氏。
信濃国分寺八日堂の蘇民将来のために、1月8日の例大祭の前日から並ばれた際は、明け方の四時頃の寒さが特に辛かったとおしゃっていました。
そこまでして集めようとする情熱に、驚かされるばかりです。
貴重な資料とお話、本当にありがとうございました。
参考資料 郷土玩具の例会で配られた資料より
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●蘇民将来符とは
日本各地の国津神(くにつかみ)系の神を祀る神社の縁日で、参拝者に授ける護符です。
●蘇民将来符のいわれ(※諸説あります)
蘇民将来という情深い人が、彼の兄、巨丹(こたん)長者に拒絶された旅人たちに宿をかしました。その後、蘇民将来の一族は、後に再訪した旅人の言葉に従い、柳の木に「蘇民将来子孫人也」と書き、これを携帯し、門戸にかかげました。そのおかげで蘇民将来の子々孫々まで災害を免れ、繁栄したという逸話があります。
実は、この旅人は薬師如来の化身である牛頭(ごず)天王という神だったのです。
●広まっていった蘇民将来の習慣
奈良時代からこの信仰は広まり、薬師如来や牛頭天王を祭った各地の社寺では「蘇民将来子孫門戸也」と書いた紙札、板のお守りなどが出されましたが、現在まで伝わっているものは極めて少ないです。
●現在も行われている、社寺での蘇民将来の授与
蘇民将来符の多くは、一年に一度、それぞれの社寺で決まっている日にちに、参拝客に授与されます。それを手に入れるためには、前日から並ばなければならないケースが多いそうです。
ここからは、岩見徹氏の汗と涙の結晶をご紹介いたします!!!

上の写真は、信濃国分寺八日堂(長野県上田市)の蘇民将来。毎年1月8日の例大祭に、寺および蘇民講(講という団体。蘇民将来を作る)の方々によって授与されるものです。
民族学的にも貴重で地域的特色も豊かであり、平成12年12月には『上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗』が、『国選択無形民俗文化財』に認定されました。
真田町など周辺町村から切り出した泥柳の木で作られています。六角形のかたちをしているのは、昔はのこぎりがなく、蘇民包丁と呼ばれる特殊なナタやノミ、斧などで成型できるかたちを追求したからといわれています。蘇民講はこれらを器用に用いて六角錐に仕上げていき、墨と朱で文字や模様を描き入れていきます。
文字は、「大福、長者、蘇民、将来、子孫、人也」と六角のそれぞれの面に二字ずつ描き分けられています。
文字が書かれた後、七福神やだるまの絵などを描き、仕上げます。福のある絵が描かれることから、蘇民将来符には縁起的性格もあると言われています。
1月7日に木箱に入れて国分寺に持ち寄り、数などを確認し、その後本尊薬師如来の前に供えて祈祷を受けるのです。寺の蘇民将来符は7日に授与され、蘇民講の蘇民将来符は、8日午前8時、本堂前の参道に仮設テントがはられ、蘇民講の会長の合図で授与されます。

信濃国分寺八日堂の蘇民将来符には、前の年におこった出来事が描きこまれていることがあるそうです(作者にもよるとのこと)。こちらは1998年、の長野オリンピックが描かれています。
弁天様がフィギュアスケートをしていたり、大黒様がスキーをしていますね。

こちらは、スサノオノミコトを祀る京都市の八坂神社の蘇民将来符。無病息災の願いも込められているそうです。
吊るせるようになっています。

こちらは信濃国分寺八日堂の蘇民将来符で”けし”と呼ばれます。、携帯できるよう、2センチ程度の小さな将来符です。

こちらは三重県伊勢市二見町の松下社の蘇民将来。この板をしめ縄などで飾ってしめ飾りにし、玄関に飾るのです。
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右の板、上部の4つの点は、願い事をしめるという意味があるそうです。
毎年いろいろな地方の蘇民将来符を求めて寒さ暑さも厭わず並ぶ岩見氏。
信濃国分寺八日堂の蘇民将来のために、1月8日の例大祭の前日から並ばれた際は、明け方の四時頃の寒さが特に辛かったとおしゃっていました。
そこまでして集めようとする情熱に、驚かされるばかりです。
貴重な資料とお話、本当にありがとうございました。
参考資料 郷土玩具の例会で配られた資料より
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