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カテゴリ:お出かけ の記事一覧

絵画の展示会のお知らせ

こんにちは、張り子作家、林史恵です。

今回は、張り子情報ではなく、私の絵画の展示会のお知らせを、この場を借りてさせていただきます。

現在、新宿のギャラリー絵夢でのグループ展に参加しております。

私が通っていた大学、日本大学芸術学部美術学科、絵画科の卒業生が集まったグループ展です。

会期は5月の9日までで、私は6日(11時~15時)在廊しております。

お時間ありましたらぜひお越しくださいませ。

ギャラリー絵夢の地図はこちら

展示会のお知らせはこちら





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「えだもとかおる展」講評会について

こんにちは、張り子作家、林史恵です。

今日は張り子とは違う話題をご紹介させていただきます。

先日、友人で、絵画作品を制作するアーティスト、えだもとかおる氏の個展を見に、
アートコンプレックスセンターと言う画廊へ行きました。

えだもとかおる氏ウェブページ



以前、グループ展でご一緒したことのあるご縁で招待していただきました。
渦巻きのような、吸い込まれていくような独特な空間を平面に表現するえだもと氏。
22歳という若さにもかかわらず、その確立された世界観と、作品の完成度には、
ただただ驚かされるばかりです。

また、12月7日(金)18:00から20:00には、アートコンプレックスセンターのオーナーをはじめ、スタッフなど関係者の方々、一般客を集めた、えだもと氏の個展の講評会も行われるとのことで、既に初日に見に行っていた私ですが、「個展の講評会」というあまり類を見ないスタイルに興味を惹かれ、見に行く事にしました。


一番面白かったのは、講評をして下さる方々が、本来ならば普段から絵を描いている“絵の先生”であるところが、ギャラリーを経営する“ギャラリスト”とそのスタッフの方々が中心であったことです。
アーティストもいらっしゃいましたが、あくまでもギャラリーを経営する方々が中心で講評が行われていたのです。


今回は、その講評会の内容で、興味深かった部分をまとめてご紹介させていただきます。


※ここからは講評の内容です。ギャラリーの方々が語ってくださっていたことをまとめます。複数の方々が語ったことを一つにまとめているので、決して講評会にいる方々の満場一致の意見とは限りませんので、ご了承ください。

ギャラリーのオーナーさんとしては、「売れる絵を描いてください」としか言えないのだそうです。(例として、青い絵はよく売れるとおしゃっていました。)
なので、作家側は、ギャラリー側の意見も聞きつつ、自分の絵を売らせるくらいの意志の強さも時には必要なのだそうです。

また、コンセプトがしっかりしていない展示会は、「懐古展」のように見えてしまう、ともおっしゃっていました。コンセプトはあった方が良いのです。作家は、その展示会をするためにコンセプトを立て、その展示会専用の作品を制作するくらいの意気込みがなければならないとの意見もありました。

そして展示会をする場合、同じパターンの絵の大きいバージョンと小さいバージョンの絵を制作しても、観覧者は単なるバージョン違いとしか見えない可能性があるそうです。そのような制作法をする場合は、その意味合いがはっきりしていなければならないのだそうです。

ポートフォリオにも方向性が大切なのだそうです。よく、ポートフォリオの冒頭に学生時代のデッサンなどを紹介している作家がいますが、ギャラリー側としては、それらにはあまり興味がないとのことです。
今、どういう方向性なのか、それのみをしっかりまとめてきて欲しい、そうおっしゃっていました。

~~~~~講評会はさらに白熱し、美術業界のお話へと飛んでいきます………~~~~~

そもそも日本には“美術業界”と呼べるほど、大きなお金の動いている業界はないのだそうです。
アーティストの生き方としては、ギャラリーに入る(画壇に属する)だけでは、全くお金にならず、常に独自の方法を追求し続けなければいけないのだそうです。

例えば、一度もギャラリーに展示したことのない若手作家が、なぜかいきなり美術館で個展をしていたりしています。これは、今回の講評の会場に集まる方々もどのようなルートでその作家が美術館で展示するにいたったか、全く謎だといいます。

また村上隆氏は、アメリカで、アメリカの人たちが行なっているルールに基づき、成功してお金を得ています。
「日本人がまだ行なっていないアメリカ流の売り方を発見し、実行する」という独自の方法を生み出したのです。

その方法は、新鮮であり、その一方「もう村上氏の方法は真似してはいけないのでは」という拒絶感が日本のアート界に出ているのだそうです。しかし、そんなことはなく、時には成功している人の真似をするということもとても重要なことなのだそうです。


講評はいい意味で様々な方向へ脱線して行きました

ドイツにはとっても最先端を行く現代アートの祭典があるそうです。その祭典は世界規模の祭典で、世界で一番面白いのだそうです。しかし、その祭典に参加しているアーティストは皆、全くアートでお金を稼いでいない(稼ぐ気がない)のだそうです。資金源は、他の職にあるのです。

かと思えば、村上隆氏の活躍する業界のように、アートでお金を稼ぐ業界もあるのです。

アートは方向性次第で、お金になったり出費になったりします。自分自身が何を目指すか…それは、お金を稼ぐことか、他の仕事をしながら、心のそこから楽しむか、よく考える必要があるとのことでした。


最後に……


“料理人”と“料理の得意な人”とは違うのだそうです。嫌なことがあろうと風を引いていようと、料理を作り続けなければならないのが、“料理人”、なのです。
それはプロのアーティストと同じ事、皆にはぜひ、“料理人”とはなぜか、考え続けて欲しい、そうおっしゃっていました。


講評を終えて。感想

とても勉強になりました!
このようにアートコンプレックスセンターを支える、大変権威ある方々から講評をしていただけるえだもと氏、周りから愛されているのだなぁと微笑ましく感じましたし、非常にうらやましくもありました。

今回の講評で感じたことは、普通のやり方でアーティストになろうと思っても、なかなか他との差をつけることは難しいということ。ましてやお金を稼ぐことは難しいということ。
アート業界という実態が日本にないとしたら、なおのことです。

自分の売り出し方を考え、あみ出してゆかなければなりません。

そのためにはお金もかかります。そして他とは違う方法を行うのだから、時には恥ずかしい思いもし、時には反感もかうでしょう。

成功をおさめるまでは長期戦になります。作品のクオリティーを上げる努力とともに、やりたいことをやりぬく精神的な強さも鍛えて行かなければと感じました。


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こちらは私が「紙世ハル(かみよはる)」のペンネームで活動している、張り子の現代アートを扱ったホームページです。
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ワンダーフェスティバル2012年〈夏〉レポート”はやしや編”

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
犬張子オリンピック、熱く熱く開催中ですが、この記事は違う話題です。
先週、夫がワンダーフェスティバルへ行って来ました。

夫が書いたワンフェスの記事はこちらをどうぞ
ケルバーダイン

ワンダーフェスティバル(Wonder Festival)は、造形メーカー海洋堂の主催する、世界最大のガレージキットのイベントです。略称は「ワンフェス」「WF」。
東京都立産業貿易センター(現在の浜松町館)、東京国際展示場(東京ビッグサイト)を経て、現在は幕張メッセを会場に年に2回(主に2月・8月)行われています。
プロ・アマチュアを問わない原型製作者の手に由るガレージキット、模型、造形物の展示・販売を主目的としますが、フリーマーケット、コスプレイヤーのコスプレ等も行われます。近年では企業とタイアップイベントを行なう等、商業的色彩も強くなりました。

主にアニメなどに出てくるフィギュアや、ロボットなどの模型が多いようですが、それ以外のジャンルの方もたくさん出店されています。夫が私のために取材してくれたので、紹介させていただきます。

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こちらは工房西岡です。木を彫刻して制作されているそうです。
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愉快で楽しげで、それでいて動物の特徴を捉えています。
滑らかでうっとりしますね。
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こちらはアクアプラント様の作品
製作者は守亜(MORIA)氏
花影抄でも活躍なさっています。
花影抄、守亜氏略歴
フクラガエル。どっしりとして面白い。
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おぉ、尻尾で立っています。動きがあって面白いですね。
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ツギオミカドヤモリの根付。肌の質がすごい…
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こちらはSHINZEN造形研究所様。
精巧で繊細ですね。見習いたいです。
こんな作品初めて見ました。
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子供を敵から守っている様子でしょうか、描写力に圧倒されてしまいますね。

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そして、ん…?この張り子の可愛い猫ちゃん見覚えがある…と思ったら、

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本間左小里氏でした。出展ご苦労さまです!!!



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まねき屋という屋号で出店されていました。
この猫ちゃんもたっぷり福を招いてくれそうですね。
タプタプしていて可愛らしい。

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夫が取材している間も購入する方がいたりと、忙しそうだったとのことです。
あ、この猫ちゃん、両手あげていて贅沢ですね。

取材ご苦労さまです。私も来年は行ってみたいと思いました。


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GalleryUG 掌(たなごころ)展

こんにちは、張り子作家、林史恵です。先週7月14日、東京都千代田区の馬喰町駅徒歩五分ほどのところにある、
GalleryUG(ユニグラバス)で行われた、掌(たなごころ)展へ、夫とともに行って参りましたので報告させていただきます。

今回は、以前、埼玉県小川町で行われた展示、「幻想の世界展」でご一緒したことがある、立体作家、前垣美沙子氏がご参加されるとのことで、とても楽しみにしていたのです。

前垣美沙子氏
[経歴]
1988 埼玉県生まれ

2009 グループ展 『どうぶつ展』 (コモギャラリー/埼玉大学)
    グループ展 『Hello! Works!!』 (下北沢)
    森林公園アートフェスタ2009参加 (国営武蔵丘陵森林公園/埼玉県)

まだ20代前半の若い作家さんです。甥っ子さんの顔をモチーフに作品制作されているとのことです。
シンプルなデザインと隅々にまで行き届いた精密さ、そしてこの優しい顔の表情、見ているとなんとも優しい気持ちになれます。引きこまれますね。


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こちら、前垣美沙子氏の作品、“おはなし”です。
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こちらは木材を使用されています。

↓↓↓下の3つの作品は、掌展では飾られていませんでしたが、以前、埼玉県小川町で行われた展示、「幻想の世界展」で出品されていた時の写真です。
独特な前垣美沙子ワールド、ご堪能下さい
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座っているなんて面白いですね。大きさもあったので、ダイナミックな感じでした。
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こちらは、張り子と粘土による作品。あ!張り子を使っている。と共感してしまいました。
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グッズも販売しておりました。

次回は掌展、に出品されていた、他の作家さんたちの報告です。

GalleryUGホームページ

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GALLERY花影抄 川崎みなみ展

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
6月30日、GALLERY花影抄で行われている展示会、川崎みなみ展「Home sweet home」を見て参りましたので、報告させていただきます。

川崎みなみ氏は、1989年生まれ。お若いながらアートの第一線でご活躍なさっている新鋭のアーティスト。羊毛を使い、可愛らしい犬の作品を作る作家として有名です。

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こちらは女子美術大学時代の卒業制作、「Home sweet home」
柔らかくて繊細な犬…。
犬が大好きという川崎氏、ご自宅ではパピヨンを飼っているとのことでした。
私は飼い犬と作品の犬とは犬種が違うところに興味を惹かれ、聞いてみたところ、特に犬種は特定しておらず、身近に感じている大好きな犬の好きなところを集めてかたちにした「象徴」としての白い犬なのだそうです。

“犬”そのものの自然なイメージが、この作品に詰まっているのでしょう。

そして川崎みなみ氏ご本人も、作品に負けないくらい、柔らかい雰囲気で、自然体な笑顔の可愛らしい方でした。
作品と作者はリンクしているのですね。
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大きさを比較するために私も登場。いただいたDMに載っていた写真でイメージしたものより大きかったので驚きです。
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顔がよく見える向きから。柔らかで癒されます。
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抱えて持ち帰りたいくらいですが、洒落になりませんね。

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こちらは粘土による作品。「Home sweet home」のための習作だそうです。羊毛による作品になるのが楽しみですね。

作品を見て、こんなにやわらかな温かい気持ちになれたのは初めてです。
川崎みなみ氏、花影抄の方々、素敵な展示会をありがとうございます。



GALLERY花影抄
川崎みなみ展「Home sweet home」
6月23日~7月1日
東京都文京区根津 1-1-14 らーいん根津202

花影抄について書いた過去記事はこちら
gallery花影抄 Kengtaro glass works

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