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2012年05月 の記事一覧

佐原張り子

こんにちは、林史恵です。
今日は前回の郷土玩具の会に出されていた、千葉県の佐原張り子についてご紹介いたします。

佐原張り子は、平成11年、うさぎ年のお年玉切手に“餅つきうさぎ”が採用されたことで有名です。
平成11年の年賀切手はこちらのホームページからご覧ください。

下の画像は佐原張り子の亀車です。亀車は頭から尻尾まで15センチくらいで酒盃をくわえています。甲羅の真ん中から出ている糸をひくと、中に仕込まれた車にゴムの動力が巻かれ、手を離すと亀が動き出すという玩具です。

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利根川沿いの町、佐原で、「三浦屋」鎌田芳朗氏が佐原張り子を作っています。鎌田氏の素朴で純粋な作風は、私も大好きで、以前会いに行ったことがあります。とても気さくに色々な話をきかせてくださり、張り子教室もやっている工房を見せてくださったり、ご自身の作品を販売している喫茶店、三浦屋に案内していただきました。

また、鎌田氏は私のかつての師匠とも親交があり、私に師匠を紹介して下さった方でもあります。張り子をしたいという私の相談に乗ってくださり、初対面にもかかわらずここまでしてくださった鎌田氏にはいくら感謝の言葉を述べても足りないくらいです。

現在鎌田氏のお弟子さん、小川健一氏は私の所属する郷土玩具の会(竹とんぼ)の会員であり、佐原張り子の公式ホームページも運営されております。こちらも御覧ください。

佐原張り子公式ホームページ


佐原張り子三浦屋

287-0003
千葉県香取市佐原イ1978
電話&FAX0478ー54ー2039 鎌田芳朗方
9時~6時不定休

販売先※在庫がない場合がございます。詳細はお店にお問い合わせください。
●東京
CLASKA/DO(東京目黒のホテルクラスカのGALLERY&ショップ“ドー”)
備後屋(新宿区若松)

●千葉
ぎゃらりー卯兵衛(香取市)
武蔵屋勝田台店(佐倉市)
千葉県立房総のむら(印旛郡栄町)

参考文献 全国郷土玩具ガイド 畑野栄三著

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郷土玩具の会

こんにちは、林史恵です。昨日5月14日、郷土玩具の会の例会へ行って来ましたので報告させていただきます。
今回は、会員の方々が自慢の郷土玩具を持ち込み、即売をする日でした(^^)売りに出されていた郷土玩具のいくつかを紹介させていただきます。
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信濃国分寺の蘇民将来。
蘇民将来符とは、信濃国分寺が1月7日・8日の八日堂縁日で参拝者たちに授ける招福除災を祈る護符のことです。信濃国分寺では護符の「蘇」の字は、昔から「蘓」の文字が使われており、意味は同じとされています。蘇民将来符の頒布習俗は全国各地に伝承されていますが、信濃国分寺の蘇民将来信仰はとりわけこの習俗の典型例と考えられています。
この蘇民将来符は、ドロヤナギ材を手彫りにし、六角錐形をしています。その形状と図柄は民芸的に格調が高く、民俗学的にも貴重な文化財とされております。昭和43年4月には上田市の民俗文化財に指定されています。

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こちらは高松張子の庄助さん
庄助さんを調べてみましたが会津民謡「会津磐梯山」に登場する庄助さんのことでしょうか。ちなみにその歌では「小原庄助さん なんで身上つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした ああもっともだ もっともだ」と歌われているそうです。

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こちらも香川高松張り子。鮮やかな赤が目を引きますね。
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裏のサインで宮内フサさんの作品であることがわかります。宮内フサさんは、高松張子の代表的な作家で、昭和41年(1964),83歳で香川県文化功労者に選ばれました。
そしてなんと百二歳とかかれていますΣ(´∀`;)
しらべてみましたら、宮内フサさんは一九八五年に百二歳で他界する直前まで絵筆をとっていたそうです!!

まだまだあるのでまた紹介させていただきます\(^o^)/

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福岡県 赤坂土人形

こんにちは、林史恵です。今回も郷土玩具の例会ででていた玩具の紹介です。
撮影した写真を整理していてびっくり!!!この郷土玩具情緒あふれる素朴で可愛い犬(?)は一体なんだろう…
と言うことで調べてみましたら、郷土玩具愛好家の中ではとても人気のある赤坂土人形の犬の笛であることがわかりました。

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福岡県 赤坂土人形
もともと陶芸職人の専門以外の技として製作されたというこの人形は、別名「ててっぽっぽ(不器用な人という意味)」とも呼ばれ、筑後では古くから子どもの玩具や民芸品として親しまれてきました。しかし現在、作っているのは「赤坂飴本舗」店主の野口紘一さんただ1人だそうです。赤土を素焼きしたものに胡粉(貝殻を焼いて作った顔料)をかけ、紅、黄、青などの食用色素で彩色するという昔ながらの製法を守り続けています。素朴さを出すために、型を合わせる際にできる「耳」を残すのも赤坂土人形の特徴だそうです。

参考資料
クロスロードふくおか


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堺の組み猿

こんにちは、林史恵です。
今日も前回の郷土玩具の会の例会で出されていた、郷土玩具についてご紹介させていただきます。
それがこちら。大阪府の郷土玩具、堺の組み猿です。なんだかちょっとエキゾチックで不思議な感じ…
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三角形に猿を積み上げた土性の玩具で、住吉土産に作られていましたが、やがて堺でも作られるようになりました。
2匹~3匹重なったものを喜々猿(ききさる)、4匹から50数匹重なったものを組み猿、それ以上になると千匹猿というそうです。

千匹猿も見てみたい…(^^)
堺の土人形は残念ながら昭和50年頃に廃絶してしまったそうです。このように玩具の会の例会にまれに出されている組み猿は大変貴重ですね。

参考資料 畑野栄三著 全国郷土玩具ガイド3

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人魚同文庫データベースの紹介

こんにちは、林史恵です。
今日は、郷土玩具に関する資料が色々詰まった素晴らしいサイトを紹介させていただきます。

こちら
↓↓
人魚同文庫データベース

大阪府立中之島図書館の資料です。
「人魚洞文庫」は、大正から昭和にかけて全国各地の郷土 玩具を描いたおもちゃ絵画家・川崎巨泉(1877-1942)が遺した自筆写生画帳です。取り上げられた玩具は5000種以上にのぼり、作品の美しさとともに今では見ることが少なくなった郷土玩具の一大データベースとしても貴重な資料となっています

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新粉細工

こんにちは、林史恵です。
秋田の新粉細工が前回の郷土玩具の会に出ていました。
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新粉細工(しんこざいく)とは、 米の粉を蒸してお餅状にしたものに 細工を加えたものです。新粉は元々糝粉と書いたように、精白した粳米を水洗して乾燥し、臼でひいて粉にしたもののうち、上質のものをいいます。
小正月の夜にくる悪魔を追い払う霊力を持つといわれ、その夜、各家の戸口や窓際に飾って、悪魔払いの守り神としました。また、泥棒除けのまじないとして家の出入り口にも置かれたそうです。

昔、大盗賊を退治した湯沢の殿様が、再びこのような悪人が現れないようにと始めた風習といわれています。

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GEISAI#16レポート

こんにちは、林史恵です。今日は、一ヶ月前、4月1日に行われたGEISAI#16を見に行ってきた時のレポートをさせていただきます。

GEISAIとは、村上隆氏がプロデュースする「芸術の祭典」で、アートフェスティバルとコンペの複合イベントです。約400のブースの中で、個人の作家さんやグループの作家さんが、それぞれの世界を表現していました。
詳しくはこちらを御覧ください→→GEISAIとは

ということで、一つ一つブースを回りました。写真も交えていっぱい紹介したいところですが、このような雰囲気の場所に来たのは初めてで、あまりの楽しさに撮影を忘れました(笑)

そんな中で、廣瀬公美氏という作家さんが私に写真を送って下さったので、紹介させていただきます。それがこちら。
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夫がとても素敵にうつっていますね。廣瀬公美氏の作品で、平面作品F100,箱のオブジェ,マネキン,仮面によるインスタレーション作品です。会場に仮面を用意し、観客にそれをつけてもらい作品に参加してもらう…それにより、様々なイメージと新たな変化が作品にもたらされるのだそうです。

廣瀬公美氏の紹介はこちらをどうぞ→GEISAI出展者紹介

はじけていますね\(^o^)/!!爆発しています。送られてきた写真を見たらとにかく元気が出ました~。
作者の情熱が伝わってきそうです。そんな作品に参加できて夫も喜んでおりました。廣瀬公美氏、本当に有難うございます(^^♪

色んな作家さんに話を聞きながら一つ一つ回ったため、帰りちょっと疲れましたが、回っている間はとても楽しかったです。作家さんはひとりひとりみんな独自の考えを持っており、話を聞けてとても勉強になりました。また次の芸祭も楽しみです。

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