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2012年10月 の記事一覧

青森県の玩具、土人形のたこびな

こんにちは張り子作家、林史恵です。前回の記事では、郷土玩具の会レポートとして、(懐かしうつくし貝細工)という展覧会を見学したことを報告させていただきました。
展覧会の見学で例会は終わるのかとおもいきや、博物館の会議室を借りてバッチリいつもの郷土玩具頒布会も行われました。今回も珍しい玩具が沢山売りに出されていました。

その中で気になる玩具を一つご紹介いたします。

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青森県の玩具、土人形のたこびなです。福原英治郎氏の作品です。

青森市内の美術骨董商でもある福原氏。昭和55年まで制作されていたそうです。

牛乗り天神や、羊に乗る乙女なども制作されており、その他、張り子も手がけていらっしゃったそうで、
張り子の馬乗りダッタン人が有名です。

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郷土玩具の会レポート 『懐かしうつくし貝細工』

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今回の特別展のパンフレットです。

こんにちは、張り子作家、林史恵です。今日の郷土玩具の会の例会は、いつもと違って遠足気分でした。
大田区立郷土玩具博物館で行われた『懐かしうつくし貝細工』という展示会を見学しに行ったのです。


海にかこまれた日本では、貝は身を食べるだけでなく、貝殻も長きにわたって利用されてきました。

時代を巡ると、大森貝塚からは装身具の首輪や、貝刀などが出土しています。

貝細工というと、螺鈿(らでん)と呼ばれている虹色に輝く優美な工芸品が有名ですが、その影で貝の形をとどめた様々な貝細工がありました。

それらは菊で菊人形を作るように貝で人物や花、鳥を作ったもので、土産物として親しまれてきたのです。

参考文献 図録『懐かしうつくし貝細工』大田区郷土博物館 より



●特別展『懐かしうつくし貝細工』の開催期間 … 2012年10月7日~2012年11月25日

大田区立郷土博物館
●〒143-0025
 東京都大田区南馬込五丁目11-13
●TEL 03-3777-1070
●開館時間 9時~5時
●入場料 無料
●休館日 月曜日(10月8日は開館)

マップはこちら


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こちらは博物館で購入できる図録です。
中身は貝細工に関する歴史や、様々なジャンルの貝細工が、写真たっぷりで紹介されています。

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貝細工のコレクターであり、実際に貝細工の製作もなさる松沢昭二氏が、貝細工について話してくださいました。


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そのあとはレクチャーを交えつつ、館内を回りました。
金子皓彦氏をはじめ、郷土玩具の会の会長、中村浩訳氏、今回お話を聞かせて下さった松沢昭二氏の収集品で成り立っているそうです。
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菊人形のような貝細工ってどんなもの?

子供が遊ぶような貝の玩具ってあるの?

実際に貝細工の世界を見てみたい!

緻密で優美な螺鈿細工をこの目で見てみたい!


展示内容は見てのお楽しみです。大田区郷土博物館へ、ぜひ足を運んでみてください。


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犬塚デザイン事務所様のお手伝いをさせていただき、猫箱を制作しました。

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今回、犬塚デザイン事務所の犬塚達美氏のお手伝いをさせていただき、
はりこの猫箱(ねこばこ、猫の小物入れです)を共同制作させていただきました。

猫箱とは
平安時代より、子供の産室に飾り安産を祈願する『犬箱』という飾り物があります。下の写真は犬塚達美氏が撮影したものですが、バックにある2つの置物が犬箱です。向い合って2つ対になっています。この中に安産に良いとされる小物などを入れたと言われています。

それに対してこの度、犬塚氏が発案したのがこの『猫箱』です。
本来の犬箱のように対になっていないのは、単独行動の猫の習性を表しています。

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とてもシンプルで、猫の滑らかさが心地良いデザインですね。
この猫箱は、ある展覧会の限定商品として制作されました。そのDMが、下の写真です。

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●展覧会名『z゛akka③』
●期間10月18日~10月30日 11時~19時(最終日は17時まで)
●場所 PROMO-ARTE(プロモアルテプロジェクトギャラリー)
 東京都渋谷区神宮前5-51-3
 GALERIA2階
 地下鉄表参道駅(銀座線、千代田線、半蔵門線)B4出口より徒歩5分
●電話番号 03-3400-9516
●http://www.promo-arte.com/
●出店者 13人のパッケージデザイナーによる展覧会

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私が型抜して胡粉を塗った猫に、犬塚達美氏がヤスリがけし、スプレー塗料で表面を滑らかにしました。

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フタの中身です。蓋の縁には犬塚氏が粘土をぐるりと回しました。
見た目の良さだけでなく、強度も抜群で実用的です。

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犬塚氏が自らデザインされたラベルです。シンプルでなおかつ高級感があります。

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このように箱に入った状態で販売します。

今回、犬塚デザイン事務所様とのお仕事を通して、デザインの仕事の細やかさ、シンプルな中のこだわりや、完成度の高さに驚かされました。
猫箱自体へのこだわりはもちろん、作品の撮影、シール、商品を巻くラベル、箱など、全てを一つの作品としてつくり上げていくのがプロのデザインのお仕事なのだなと、ただただ感動でした。勉強になることばかりです。


作品制作の際、何度も何度も電話とメールを重ねて作り上げました。この製作期間、犬塚様の作品に対するこだわりを常に感じ、私もそれに答えようと、より滑らかに紙を張り、より滑らかに胡粉を塗りました。お仕事の姿勢そのものが、勉強になりました。本当に有難うございます。


事務所を訪問した際、犬塚氏の他のお仕事を紹介していただきました。紹介させていただきます。

下の写真、オノ・ヨーコ氏の画集です。この画集のデザインは、犬塚デザイン事務所のもの。
オノ・ヨーコ氏の息子、ショーン・タロー・オノ・レノン氏とは共通の友人を介して知り合い、画集が出来上がった時も、犬塚氏はお二人に直接プレゼンテーションをしたそうです。

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元々オノ・ヨーコ氏のファンであったという犬塚氏。このお仕事を受けるに当たり、オノ・ヨーコ氏の資料をいちから調べ、この画集のデザインに活かしたといいます。
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『オノ・ヨーコ氏ほど、言ったとおりを実行し生きているひとはそういない』と犬塚氏は語りました。そしてその生き方そのものが、この本に詰まっているといいます。
この文章も、オノ・ヨーコを愛する犬塚氏自ら考えたそうです。
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このように、様々なデザインを手がける、犬塚デザイン事務所様のお手伝いをさせていただき制作した、こだわりの『猫箱』。お時間あったらぜひ展覧会にて御覧ください。
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●展覧会名『z゛akka③』
●期間10月18日~10月30日 11時~19時(最終日は17時まで)
●場所 PROMO-ARTE(プロモアルテプロジェクトギャラリー)
 東京都渋谷区神宮前5-51-3
 GALERIA2階
 地下鉄表参道駅(銀座線、千代田線、半蔵門線)B4出口より徒歩5分
●電話番号 03-3400-9516
●http://www.promo-arte.com/
●出店者 13人のパッケージデザイナーによる展覧会

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