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2013年03月 の記事一覧

郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート2

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今回は前回の記事に引き続き、郷土玩具の会で行われた、雛人形特集についてレポートさせていただきます。

前回の記事はこちらのリンクから御覧ください。
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート1

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こちらは諸岡様が持ってきてくださった、千葉県柏で作られた紙雛です。
製作者は柏張り子で有名な、松本節太郎氏。
頭は土製です。親近感のわく作品ですね。

参考 諸岡様の説明文より


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こちらは大川様が持ってきてくださった、宮城県、堤土人形の土雛です。

江戸期土人形だそうで、大川様ご自身も、大変気に入っていらっしゃるそうです。

参考 大川様の説明文より

赤と黄色が生えていて、とても美しいです。顔の表情も、優しげで素敵ですね。

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こちらは高野様が持ってきてくださった、名古屋土人形の立雛です。

この立雛は、野田末吉氏が、昭和30年代に制作された作品だそうです。
ずしりとしたかたちと落ち着いた色彩は、名古屋土人形の特徴だそうです。
高さ12.5センチ

参考 高野様の説明文より

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こちらは近松様が持ってきてくださった、福島県塩川の、木地雛です。

こけし工人、井上はるみ氏が制作したものです。
近松様が直接、お願いして作ってもらったのだそうです。
衣装には師匠独特の模様がほどこされており、近松様ご自身、この雛人形を受け取った時には大変な喜びを感じたそうです。

参考 近松様の説明文より


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こちらは山口様が持ってきてくださった、鳥取県鳥取市の、流し雛です。

昭和初期の流し雛です。水に流すものであるため、頭は土で固められただけで、焼かれてはいないのだそうです。これらはこよりで結ばれており、それも水に溶けて消えてゆくのだそうだそうです。
儚くも、素朴で美しい、雛人形の原点といえるでしょう。一昨年の玩具の会の例会で、入手されたものだそうです。

参考 山口様の説明文より

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こちらは、高梨様が持ってきてくださった、山形県 米沢市 下小菅 の土雛です。

ここの産地の人形は、素朴で土俗味たっぷりなところが特徴です。
黒を中心にした色味が、独特ですね。
男雛の指すような表情が、とても凛々しいです。胸の部分の、黄色と黒の模様は、浮かし模様を表現しているのでしょうか。
他にはない特徴を、沢山持っている、珍しい雛人形ですね。

参考 高梨様の説明文より


今回の特集を通して、雛人形にもこんなに種類があるのかと驚きました。
親類への贈り物に、このような地方の変わった雛人形を、自分の足で探して贈るというのも、面白いかもしれませんね。
これからも様々な雛人形情報を集めて行きたいです。

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郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート1

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今日は、3月24日に行われた、郷土玩具の会について、レポートさせていただきます。
テーマは、“雛人形”でした。
三月三日のひな祭りはもう過ぎてしまいましたが、旧暦でひな祭りを祝う地方の方々にとっては、まだまだこれからの話題ですね。

会員の皆様が持っている、珍しい雛人形の郷土玩具を持ち寄り、自慢大会を行ったのです。

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こちらは鈴木様が持ってきてくださった、2センチほどの非常に小さな土人形です。
京都のもので、十数年前の郷土玩具の会で、皆勤賞の記念品として貰ったものなのだそうです。

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こちらも皆勤賞で鈴木様が貰った京都の土人形です。2センチほどにもかかわらず、模様が細かくて繊細です。

玩具の会では毎年様々な地方の珍しい玩具が皆勤賞として授与されるのです!
私も今年は狙っていたのですが、この日早速、事情により早退してしまいました。
来年こそ頑張ります!!

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こちらは会長の中村様が持ってきてくださった、山形県の“熨斗雛(のしびな)”と呼ばれるお雛様です。

浅草で学んだ人形師による玩具だそうです。京人形を彷彿とさせる表情、髪型が特徴です。
可愛い男女のセットが心に和みますね。

参考 中村様の説明文より

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こちらは岩見様が持ってきてくださった、船乗り雛です。

産地は不明ですが、非常に珍しいデザインですね。
雛人形も1.5センチほどど小さく、可愛らしいです。

参考 岩見様の説明文より

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こちらは鹿野様が持ってきてくださった、佐賀県弓野土人形の、内裏雛の原型です。
古瀬予三郎氏作の原型だそうです。男雛は大正15年、女雛には大正2年のヘラ彫りがあるそうです。
なお、男雛には梅鉢紋がほどこしてあり、そのことから、この原型から天神と男雛の両方の型をとったことがわかるそうです。

参考 鹿野様の説明文より

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こちらは今子様が持ってきてくださった、“瓢箪雛”です。

ひょうたんの形の中に、可愛らしくおさまっていますね。
今子様も、美しく愛らしく、少し古そうなこの玩具を大変気に入っていらっしゃるそうです。

参考 今子様の説明文より

まだまだたくさんありますので、また次の記事でご紹介させていただきます。
次の記事は下のリンクからご覧ください
郷土玩具の会レポート 各地のお雛様、大特集パート2

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中日新聞様に紹介していただきました。犬張子講座について

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
4月から、名古屋・栄中日文化センター様のもとで、犬張子講座の講師をさせていただくことになりました。
それに伴い、その犬張子講座の内容と、私の情報が、中日新聞様の新聞やチラシに載せていただくことになりましたので、報告させていただきます。

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このような記事を作ってくださった、名古屋・栄中日文化センターや、中日新聞の職員の方々に感謝の気持でいっぱいです。本当に有難うございます。
講座の企画から始まり、広報活動など、この講座を一つ開くために、様々な分野の方々が、全力で携わっているのだな、と深く感激いたします。

4月からの講座に向けて、私も全力で準備中です!!名古屋・栄中日文化センターがお近くの方、張り子に興味のある方には、ぜひとも参加していただきたいです。

張り子を張って、はがして、最後の彩色まで、すべての工程を丁寧にお教えさせていただきます。ぜひ、よろしくお願い致します。

詳しい講座内容のお問い合わせは、名古屋・栄中日文化センター様にお問い合わせください。

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名古屋・栄中日文化センターホームページ
〒460-0008
名古屋市中区栄4丁目1番1号 中日ビル4F
地下鉄「栄」駅から地下街直結 徒歩3分

tel 0120-53-8164
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犬張子講座に関する記事はこちら
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犬張子講座の詳しい内容

犬張子講座 第一回目

犬張子講座 第二回目

犬張子講座 第三回目

犬張子講座 第四回目(パート1・作業風景編)

犬張子講座 第四回目(パート2・犬張子完成編)

犬張子講座 第四回目(パート3・受講生の皆様の持ち込み作品編)



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犬張子の製作方法パート3

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
今回は、犬張子の製作方法パート3をご紹介いたします。
前回の記事は、こちらからご覧ください。
犬張子の製作方法パート1
犬張子の製作方法パート2

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”犬張子の製作方法パート2”で張った紙を天日で干し、乾かしたものです。

原型に、紙を貼った状態のものなのですが、これから原型から紙を剥がす作業を行います。

カッターナイフでカットしていくのですが、わかりやすいように、赤いペンで、カットする部分に線を引いて行きました。○の印のついた部分は、カッターでカットをしない部分です。この部分を残すことにより、型から全てつながった状態で、紙を剥がすことができます。

上から見るとこんな感じになります。

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横から見るとこんな感じになります。

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反対から見るとこんな感じになります。

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下から見るとこんな感じ。クロスしています。

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後ろから見るとこんな感じ。おしりの部分をカットする際、○の部分は多めに残しておきましょう。

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まずは顔の部分からカットしていきます。

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手を切らないように、注意してください。

その他の部分も同様に切っていきます

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最後は、足の部分です。

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基本は、クロスの中心から足に向かって、、放射状にカットしていきますが、
時には逆からカットしながら、犬張子自体を動かしながら、手を切らないように注意をして切っていきます。

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全て切り終わったら、剥がしていきます。まずはお腹から。

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続いて顔の部分を剥がします。
このとき、剥がした型を手で潰さないように、注意しましょう。

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剥がしたかたちを崩さないように、原型から剥がしたら、貼りあわせていきます。

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短冊に切った反古紙を繋ぎ目の部分に張っていきます。まず、繋ぎ目にヤマトのりを塗ります。

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反古紙を張っていきます。このような作業を、他の場所にも同様に行なって行きましょう。
このとき、手で張り子を押しつぶさないよう、十分注意しましょう。

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続いて、足に反古紙をを張っていきます。写真のように反古紙をカットしたものを4つ用意しましょう。

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足にヤマトのりを塗ります

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その上に先ほど用意した反古紙を張っていきます。
足を一本一本を覆うように、丁寧に張りましょう。

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最後に、十字に切れ目ができてしまっている、腹を張ります。

写真のように、真ん中だけ残して4箇所を割いた反古紙を用意しましょう

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写真のように張ります。

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全て張り終わりました。


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反古紙のたるんでいる部分を見つけたら、ノリでしっかりと貼りましょう。

犬張子の製作方法パート1

犬張子の製作方法パート2

犬張子の製作方法パート3

犬張子の製作方法パート4

犬張子の製作方法パート5



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犬張子の製作方法パート2

こんにちは、張り子作家、林史恵です。前回の、犬張り子の作り方の続きをご紹介いたします。
前回の記事はこちらをご覧になって下さい。

犬張子の製作方法パート1

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今回用意するのは、反古紙(ほごし)と呼ばれる和紙です。
薄くて丈夫な和紙で、こちらも埼玉県小川町で購入しております。

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この紙を短冊状に割いたものを、複数用意しておきます。様々な太さのものを用意しておくと良いでしょう。

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糊を使います。私が使う糊は、ヤマトのりです。

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紙などの上に、のりを出しておきましょう。

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その海苔を指につけて、犬張子の製作方法パート1で制作した、型に張られた状態のものに、塗っていきます。
張った紙が剥がれないように注意しながら、全体にまんべんなく塗って行きましょう。

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足の部分は、小さくちぎられた紙を特に多く使用している部分なので、糊を塗る際は、紙が剥がれない用意に注意が必要です。

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写真のように丁寧に塗って行きましょう。

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先ほどたくさん用意しておいた、反古紙を使用していきます。
張り子紙を貼ったときに、紙と紙の繋ぎ目に当たる部分に張っていきます。
そうすることにより、のりが乾いた際に、紙と紙の繋ぎ目に当たる部分の強度を増すことができます。

まずは向かって右側の顔の部分。ここは、前回の犬張子の製作方法パート1で、張り子紙を後から張った部分です

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このように、犬張子にピタッと張り付けます。

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反対側も同様に、反古紙を張り付けます。

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続いて、背中の部分に紙を張ります。

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反対側の背中の部分にも同様に紙を張ります。
上から見るとこんな感じになります。

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耳の裏も、全体を覆うように、反古紙を張ります。

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続いて、足を張っていきます。
写真のような短冊を、四本用意します。

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写真のように、クロスするように張ります。

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ノリの付いた手で、張り子紙を剥がさぬよう、気をつけましょう。

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綺麗に張れました。この作業により、のりの付いた張り子をさわることを、最小限にすることができます。

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この状態で、一日天日に乾かします。続きはまた別の記事で、報告します。

次の記事
犬張子の製作方法パート1

犬張子の製作方法パート2

犬張子の製作方法パート3

犬張子の製作方法パート4

犬張子の製作方法パート5



犬張子に関する歴史はこちらをご覧ください
犬張子とは

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犬張子の製作方法パート1

こんにちは、張り子作家、林史恵です。

はりこのはやしやでは、室町時代より伝わる伝統の手法により、ひとつひとつ丁寧に、手作りしております。
張り子とは、室町時代に、明から伝わってきた技法です。
機械の技術が発達し、現在、製作者は減ってきてしまいました。

今日は、はりこのはやしやの犬張子の製作方法について、ご紹介いたします。


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こちらは、張り子に使う伝統の張り子紙です。
埼玉県小川町の職人さんが、手漉きにより、一枚一枚、丁寧に制作したものです。
大変分厚く、乾燥した状態だと、硬くて丈夫です。しかし、濡れると柔らかく、扱いやすくなるのが特徴です。

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その張り子紙を水に浸して濡らします。

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こちらが、今回張り子の原型に使用する、型です。試作品のために制作した、樹脂粘土製です。

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先ほど湿らせた張り子紙を写真のような大きさにちぎります。
長いものと短いもの、二種類用意しましょう。

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まず、短い方の紙を、写真のように、原型に張り付けます。
湿っているので、水分のみで張り付けることができます。
水分が足りず、張り付けにくい場合は、霧吹きなどで再度湿らせると良いでしょう。

写真のように、大きい面を張り付ける場合は、手のひらを使うのがポイントです。

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足の部分は、写真のように、折り込んでいきながら、張ります。

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紙がたるんでしまう場合があります。そのような時は、紙を少しちぎりながらはっていきます。

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短い方の紙を張れたら、長い方の紙を張りましょう。写真のように紙を配置します。

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まずは前足のあたりから張っていきます

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次は顔の丸みのあたりです。ここは特に紙がたるみやすいところなので、ちぎりながら、丁寧にはっていきます。
ちぎって張りあわせた紙と紙の重なりあう面積が、多くなってしまう場合、重なりあうどちらかの紙をちぎり取って捨てます。
細かい作業ではありますが、この作業は完成に大きく響く、大切な作業です。

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耳の後ろも、ちぎりながら丁寧にはっていきます。

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続いて、背中の部分をはっていきます。一枚目に張った紙と、重なりやすい部分なので、写真のようにちぎり取ります。

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尻尾に当たる部分を張る時は、尻尾の中心に当たる部分の紙を裂きます。そうすると、写真のようにV字になります。そしてV字に裂けた紙を、尻尾を包むように張っていくと、きれいに張ることができます。

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これで、最初に用意した長い紙、短い紙の、二枚の紙を張ることが出来ました。
この地点で、向かって左側から見るとこんな感じ。耳の下、背中から尻尾にかけて、足の、3部分が張れていないことがわかりますね。

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向かって右から見るとこんな感じ。顔から耳の裏にかけて、張れていません。

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後ろから見るとこんな感じ。両方の耳の裏、背中から尻尾にかけてが張れていません。

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下から見るとこんな感じ。四本の足と、腹の部分が張れていません。

これらの張れていない部分を、これから張っていきます。

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まずは向かって右側の顔から耳の裏にかけて、張っていきます。張れていない部分の大きさに合わせ、張り子紙をちぎっておきます。

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向かって右側の顔から耳の裏にかけての部分に、先ほどちぎっておいた紙を張ります。

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向かって左側の、耳の下や、背中から尻尾にかけても、同様にはっていきます。

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続いて、下から見て、張れていない部分を張っていきます。

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まず、四本の足を張るために、写真のような大きさに、紙をちぎったものを、四枚、用意して行きましょう。

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写真のように、四枚の紙を、足に丁寧に張っていきます

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四本全て、張れました。最後は腹です。

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写真のような、腹に合わせた大きさに、紙をちぎったものを、用意して行きましょう。

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全て張り終わったら、次は糊を全体につける作業です。
また次の記事で、紹介させていただこうと思います。

次の記事
犬張子の製作方法パート1

犬張子の製作方法パート2

犬張子の製作方法パート3

犬張子の製作方法パート4

犬張子の製作方法パート5


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宮城県、仙台市の郷土玩具、堤人形

こんにちは、張り子作家、林史恵です。

いつも私のブログにお越し下さり、誠にありがとうございます。

張り子の玩具を制作、販売しておりますが、同時に日本各地の郷土玩具についてもお勉強させていただいております。
写真に使用させていただいている玩具は、主に、私が所属しており、大変お世話になっている、郷土玩具の会(竹とんぼの会)の、月に一度の例会で、紹介されているものです。

毎回貴重な玩具が沢山出てくるので、とても勉強になっております。本当に有難うございます。

今回ご紹介させていただきます郷土玩具は、こちらです。


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宮城県、仙台市の郷土玩具、堤人形です。とても優美で、鮮やか、それでいて、とても繊細な一品ですね。

tutumininngyounekonezumi (2)
三毛猫の拡大画像です。こうやってみてみると、筆使いの繊細さがよく解りますね。

tutumininngyounekonezumi (1)
ネズミの拡大画像。猫から逃げているのか、猫と仲良く鯛の上にのっているのか…。様々なシーンを想像できる大変愉快な景色を、小さな世界の中に描いていますね。

宮城県、仙台市は、東北の玄関口と言われているそうです。
そこで制作されている堤人形は、岩手の花巻人形や、山形の相良人形と共に、東北の三大土人形として有名です。江戸初期に始まるといわれていて、京都の伏見人形などの影響を受けながら洗練された郷土色をもっている玩具です。

北仙台駅を下車し、いずれも徒歩で行くことが出来る範囲に、有名な堤人形の生産者の家がが2つあります。

芳賀(はが)強氏と、佐藤吉夫氏です。

syouwa58nennenngakitte.png

宮城県、仙台市の堤人形は、種類が多いことが有名です。
その代表が、昭和58年の年賀切手にもなった、猪乗り金時です。その他にも、鯛担ぎ、滝昇り、子ども三番叟(さんばそう)、敦盛、犬ひき花魁、花笠おどり、静御前などがあります。

堤人形の一つ、「芥子(けし)」について

写真がないため、画像をご紹介できないことが残念ですが、芥子(けし)と呼ぶ、男女一対の、童の座った姿の堤人形があります。高さ5センチほどです。

この人形は、「堤焼きの便所の神」と言われ、便所の隅に棚を作り、二体を祀り、便所の守り神として親しまれてきたそうです。また、縁談、出産祈願としても親しまれてきました。願い事がかなった時には、一体を返納し、また新しい一体を添えたといいます。


●参考資料

全国郷土玩具ガイド① 畑野栄三著


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