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2013年10月 の記事一覧

縁起物張り子、江戸みみずく復刻プロジェクト!完成品

こんにちは、伝統の手法を守る江戸張り子の作家、林史恵です。
現在、江戸みみずく復刻プロジェクトと題しまして、消えてしまった江戸時代のみみずくを鋭意復刻中です。
今日は、ついにその江戸みみずくが完成いたしましたので、紹介させていただきます。

mimizukukijiyou (2)
こちらがその江戸みみずくです。

全高7.8センチ 全幅4.2センチ

前回の記事で紹介した試作品よりも、赤の面積を大きくし、寿の文字を大きめに調整し、また目も寄り目になり、より引き締まったデザインになりました。
人魚洞文庫データベース様よりお借りしている画像の江戸時代のみみずくに近づけるために、改良いたしました。
参考にした資料は、この記事の最後に紹介しています。



●木菟(みみずく)とは●

江戸時代に人気のあった、疱瘡除けの縁起物です。
疱瘡とは、奈良時代から流行を繰り返し、多くの死者を出した病気です。
●疱瘡除けの縁起物になったいわれ●

●みみずくが邪気を払うという言い伝えから、薬売りの店頭に開かれたこと、
●疱瘡を患うとかぶった赤い頭巾が、小鳥猟のおとりとした頭巾をかぶせたみみずくを連想させたこと、
●みみずくの大きく丸い目が、疱瘡による失明に対向する“念”につながると言われていたこと。など諸説があります。

●赤い色について●

鮮やかな赤色の持つ強い呪術力への信仰から、子供の疱瘡よけとして広く求められてきました。

参考資料
 
浮世絵のなかの江戸玩具―消えたみみずく、だるまが笑う浮世絵のなかの江戸玩具―消えたみみずく、だるまが笑う
(2008/02)
藤岡 摩里子

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達磨からだるま ものしり大辞典達磨からだるま ものしり大辞典
(2011/07)
中村 浩訳

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mimizukukijiyou (3)
左から見た画像。
江戸時代のみみずくの資料を見てみますと、完全な雪だるまの形ではなく、少し猫背気味になっていたため、原型を作る際も猫背にこだわりました。


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右から見た画像

mimizukukijiyou (5)
後ろから見た時のシルエットも美しく見えるようにこだわりました。ご自宅に飾っていただく際に、どこから見ても楽しめるよう、何度も調整を重ねました。


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顔の表情も、現代的な可愛さとはまた違った、江戸らしさを追求いたしました。


20131010mi (2)
下におもりを入れているため、起き上がり小法師になっております。
このくらいの傾きでも、ケロッと起き上がります。

tokyo mimi - コピー
参考にした資料です。まだまだ様々なみみずくの浮世絵資料がございますので、これからも色違いの新作をどんどん生み出していきたいと考えております。
人魚洞文庫データベース様より

20130927shisaku (2)
こちらは主人が製作してくれた、江戸みみずくの原型です。張り子紙の剥がれを良くするために、特殊な塗料を塗ってくれました。

江戸みみずくのご購入は、こちらのネット・ショップからおねがいいたします。
はりこのはやしやネット・ショップ



残念ながら、今回復刻したような形の江戸時代のみみずくは、現在残っておりません。

はりこのはやしやでは、文化の保護として、貴重な資料の一つとして、復刻を試みることに致しました。

江戸時代、疱瘡除けとして愛されてきたみみずくは、現代でも病気から私たちを守ってくれることでしょう。
当時の人々は、疱瘡にかかった人の家へお見舞いとして、このみみずくの張り子を送ったといいます。

大切な人へのお見舞いの一品に、また、無病息災を願い、ご自宅の縁起飾りに、はりこのはやしやの江戸みみずくはいかがでしょうか。

江戸初期の犬張り子復刻プロジェクトも展開中です。詳細はこちらの記事からどうぞ
江戸初期の犬張り子復刻プロジェクト


誠に勝手ながら、現在、ネット・ショップからの商品の発送が送れる可能性がございます。詳細はこちらの記事をご覧くださいませ。
『妊娠の報告と、9月からしばらくの間、商品発送が遅れる可能性についてのお詫び』


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私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)

江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
はりこのはやしや ホームページ

当店のネットショップです。
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受講生の方から完成作品を送っていただきました!犬張り子講習会

こんにちは、張り子作家、林史恵です。
7月まで、4回にかけて、名古屋・栄中日文化センターで、犬張子講座の講師を勤めさせていただいていました。受講生の方々の作業の進み具合は、それぞれ違いました。講座内で終える方もいらっしゃれば、こだわってゆっくりと制作される方もいらっしゃいました。

その時の受講生、加藤優美様から、メールで完成作品を送っていただきました。このように講習を終えてからも、受講生の皆様の作品を見ることが出来てとても嬉しいです。本当にどうもありがとうございます。


今回は、その完成画像を紹介させていただきます。

20131009kousyuukaisakuhin1.jpg
こちらがその完成作品です。どんな顔になるのか、私もとても楽しみにしていました。元気があって可愛らしいですね。きゅっと引き締まった口、まっすぐ見つめてくるまんまるな瞳。意志の強さを感じます。

20131009kousyuukaisakuhinn3.jpg
こちらは横から見た犬張り子。ピンク色のお花が柔らかいタッチで描かれていて、とても暖かい気持ちにさせられます。
柔らかいお花の模様と、意志の強そうなくっきりした顔が、対照的で魅力的な犬張り子ですね。。


そして見る角度に寄ってキラリと光る金色と、朱色のラインがアクセントになっていて、この犬張り子全体をかっこ良く引き締めてくれています。

20131009kousyuukaisakuhin2.jpg
こちらは逆から見た画像。偶然かもしれませんが、ニョキッと伸びた首もまた魅力的です。

細かいところに様々な工夫が凝らされていて、魅力がいっぱい詰まった犬張り子でした。
独特な配色や、元気のある顔の表情の作り方など、私自身も勉強させていただきました。加藤様、本当にありがとうございました!また張り子を作る事がございましたら、ぜひ見せて下さい!

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犬張子講座に関する記事はこちら
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犬張子講座の詳しい内容

犬張子講座 第一回目

犬張子講座 第二回目

犬張子講座 第三回目

犬張子講座 第四回目(パート1・作業風景編)

犬張子講座 第四回目(パート2・犬張子完成編)

犬張子講座 第四回目(パート3・受講生の皆様の持ち込み作品編)



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伝統の江戸みみずく復刻プロジェクト!試作品第一号完成いたしました

こんにちは、伝統の手法を守り続ける江戸張り子の作家、林史恵です。
現在、江戸初期の犬張り子復刻プロジェクトに引き続き、
江戸みみずく復刻プロジェクトを展開中です。早速、試作品第一号が完成いたしましたので、報告いたします

mimi20131003 (13)
●木菟(みみずく)とは●

江戸時代に人気のあった、疱瘡除けの縁起物です。
疱瘡とは、奈良時代から流行を繰り返し、多くの死者を出した病気です。
●疱瘡除けの縁起物になったいわれ●

●みみずくが邪気を払うという言い伝えから、薬売りの店頭に開かれたこと、
●疱瘡を患うとかぶった赤い頭巾が、小鳥猟のおとりとした頭巾をかぶせたみみずくを連想させたこと、
●みみずくの大きく丸い目が、疱瘡による失明に対向する“念”につながると言われていたこと。など諸説があります。

参考資料
 
浮世絵のなかの江戸玩具―消えたみみずく、だるまが笑う浮世絵のなかの江戸玩具―消えたみみずく、だるまが笑う
(2008/02)
藤岡 摩里子

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達磨からだるま ものしり大辞典達磨からだるま ものしり大辞典
(2011/07)
中村 浩訳

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こちらがそのみみずくです。現代的な可愛らしさとはまた違った雰囲気を引き出したいと思いながらつくりました。『寿』の草書体がとても難しかったです。
試作品第二号に取り掛かる前に、書道の勉強が必要なようです。
mimi20131003 (1)
中におもりを入れたため、起き上がり小法師になっております。このくらい傾いても………

mimi20131003 (2)
ケロッとした顔で起き上がります。

20130927shisaku (2)
こちらは主人が製作してくれた、江戸みみずくの原型です。張り子紙の剥がれを良くするために、特殊な塗料を塗ってくれました。

20130927shisaku (1)
左は、起き上がりにするための重りの型です。右は張り子を原型から剥がしたもの。

tokyo mimi - コピー
人魚洞文庫データベース様より
江戸時代のみみずくに近づけるために、様々な古い資料をもとに、絵付けをしたいと考えております。
私自身、とても楽しみです。

誠に勝手ながら、現在、ネット・ショップからの商品の発送が送れる可能性がございます。詳細はこちらの記事をご覧くださいませ。
『妊娠の報告と、9月からしばらくの間、商品発送が遅れる可能性についてのお詫び』


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家具スタジオ木の香“張り子紙から福の神展”終了の報告とお礼

こんにちは、江戸張り子の作家、林史恵です。
埼玉県小川町の家具スタジオ木の香で行われていた、『張り子紙から福の神』展は、9月30日をもちまして、お陰様で大盛況の中終了いたしました。お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

DMkinoka11.png

20131001sinbun.jpg

今回の展示は、埼玉新聞様にも掲載していただきました。
嬉しい事に、写真には私の犬張り子が使われています。


この展示の期間、メールなどで様々なメッセージをいただきました。
中には『妊娠中のため、安産祈願で犬張り子を購入しました』という方もいらっしゃいました。
とても嬉しかったです。

お越しくださった皆様に、重ねてお礼申し上げます。

最後になりましたが、今回の展示の企画、DM作成、搬入、設営など、様々な面からサポートをしてくださった、木の香のオーナー助川宏様。
今回の展示に参加していた、おがわはりこの職人でもあり、私たちの使用している、張り子紙の紙漉き職人でもある嶋田重夫様。
本まねき猫屋の招き猫職人で、いつも明るい本間左小里様(今回の展示と重ねて、愛知県瀬戸市の日本まねき猫百人展にも選出され、大忙しでした)
共に展示ができてとても嬉しかったです。心よりお礼申し上げます。

皆様、本当にありがとうございました。


誠に勝手ながら、現在、ネット・ショップからの商品の発送が送れる可能性がございます。詳細はこちらの記事をご覧くださいませ。
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