- みみずくレポート 第四回、疱瘡絵に登場するうさぎについて
- みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方
- みみずくレポート 第ニ回、疱瘡絵とみみずくの関係について
- みみずくレポート 第一回、みみずくと疱瘡
2015年03月 の記事一覧
みみずくレポート 第四回、疱瘡絵に登場するうさぎについて
みみずくレポート 第四回、疱瘡絵に登場するうさぎについて
疱瘡絵に良くみみずくとともに登場する、うさぎについてまとめていきます。
●うさぎと疱瘡が結び付けられた理由
①目の赤さから
→疱瘡により生じる赤の発疹や、魔除けのシンボルカラーである赤に通じる
②疱瘡の守護神として知られた鷺大明神の『鷺(さぎ)』は、うさぎが略されたという説があるから
③うさぎの血肉、排泄物が、疱瘡に効くとされたから
●うさぎによる様々な治療法●
●疱瘡が目に入り、失明する危険性への対策
①うさぎの分を細かく粉末にする
②それと同僚の番茶と合わせる
③水で溶き、目の洗眼薬とする
参考資料 『疱瘡まじない秘伝集』 橋本静話 1803年
●うさぎの血と肉の服用は、治療あるいは予防に効果がある
参考資料 『和漢三才図会』
●うさぎを使った妙薬
①12月8日の正午にウサギを刺す
②血を摂取し、そこから丸薬を作る
③子の年齡の数だけ服用させる
参考資料 『小児必要養育草』
●発疹のかゆみ対策
うさぎの手、足で、患部を撫でる
===============================
次回は、みみずくとうさぎの共通点についてまとめます
ミミズコレポートは、以下の本を参考にしています。
様々な浮世絵とともに、みみずくについて、大変詳しくかかれています。
ご興味のある方は、ぜひご購入ください。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
==============================================
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
はりこのはやしや ホームページ
当店のネットショップです。
はりこのはやしや ネットショップ
ツイッターしています。
疱瘡絵に良くみみずくとともに登場する、うさぎについてまとめていきます。
●うさぎと疱瘡が結び付けられた理由
①目の赤さから
→疱瘡により生じる赤の発疹や、魔除けのシンボルカラーである赤に通じる
②疱瘡の守護神として知られた鷺大明神の『鷺(さぎ)』は、うさぎが略されたという説があるから
③うさぎの血肉、排泄物が、疱瘡に効くとされたから
●うさぎによる様々な治療法●
●疱瘡が目に入り、失明する危険性への対策
①うさぎの分を細かく粉末にする
②それと同僚の番茶と合わせる
③水で溶き、目の洗眼薬とする
参考資料 『疱瘡まじない秘伝集』 橋本静話 1803年
●うさぎの血と肉の服用は、治療あるいは予防に効果がある
参考資料 『和漢三才図会』
●うさぎを使った妙薬
①12月8日の正午にウサギを刺す
②血を摂取し、そこから丸薬を作る
③子の年齡の数だけ服用させる
参考資料 『小児必要養育草』
●発疹のかゆみ対策
うさぎの手、足で、患部を撫でる
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次回は、みみずくとうさぎの共通点についてまとめます
ミミズコレポートは、以下の本を参考にしています。
様々な浮世絵とともに、みみずくについて、大変詳しくかかれています。
ご興味のある方は、ぜひご購入ください。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
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みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方
みみずくの玩具を調べていくのに重要な絵画の分野、疱瘡絵について、ここでまとめておきたいと思います。
みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方
主に包装患者への手頃なおみやげとして購入された疱瘡絵。
赤一色の一枚絵のみならず、疱瘡に関する絵、全てを『疱瘡絵』と呼ぶ。
●様々な形態の疱瘡絵
・菓子袋として
・疱瘡患者が主に子供であったことから
・菓子の種類は主に軽焼(かるやき)という煎餅=病が軽く住むようにという願い
または、真っ赤な鯛の落雁
・菓子袋だけあげたり、菓子袋だけ切り開き、一枚の絵として使った。
・赤一色、または多色刷りの木版
・印刷が凝っているものは、中身の菓子の他に袋代も取った。
・『疱瘡絵本』として
・子供が病床で読むことが目的の、絵本
・擬人化されたみみずく、達磨などの玩具、源為朝、金太郎など
↓
疱瘡除けとして知られた者達が登場する
・わいわいがやがやとした感じの、わかりやすい子供向けのストーリー展開
・菓子袋同様、ページを切り取り、一枚絵として見舞いの品とされたれた例もある。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
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みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方
主に包装患者への手頃なおみやげとして購入された疱瘡絵。
赤一色の一枚絵のみならず、疱瘡に関する絵、全てを『疱瘡絵』と呼ぶ。
●様々な形態の疱瘡絵
・菓子袋として
・疱瘡患者が主に子供であったことから
・菓子の種類は主に軽焼(かるやき)という煎餅=病が軽く住むようにという願い
または、真っ赤な鯛の落雁
・菓子袋だけあげたり、菓子袋だけ切り開き、一枚の絵として使った。
・赤一色、または多色刷りの木版
・印刷が凝っているものは、中身の菓子の他に袋代も取った。
・『疱瘡絵本』として
・子供が病床で読むことが目的の、絵本
・擬人化されたみみずく、達磨などの玩具、源為朝、金太郎など
↓
疱瘡除けとして知られた者達が登場する
・わいわいがやがやとした感じの、わかりやすい子供向けのストーリー展開
・菓子袋同様、ページを切り取り、一枚絵として見舞いの品とされたれた例もある。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
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みみずくレポート 第ニ回、疱瘡絵とみみずくの関係について
みみずくの玩具を調べていくのに重要な絵画の分野、疱瘡絵について、ここでまとめておきたいと思います。
第ニ回、疱瘡絵とみみずくの関係について
疱瘡に関する絵画資料は、総称して疱瘡絵と呼ばれている。
●疱瘡絵に登場するもの●
・八丈島の疫神を退治したと言われている源為朝
・金太郎 ・桃太郎 ・達磨 ・みみずくの玩具
・狂文、狂歌などの文字
●特徴●
濃淡の赤一色ですられたものが多い。このことから、疱瘡絵は『赤絵』とも呼ばれている。
↓
なぜ赤なのか
●疱瘡時、体に出る色が赤色であると軽症、黒色であると重症であるという、当時の認識から、
赤色=良い色とされた。
●大昔からの魔除け一般の色⇒赤であった
●発熱により生じる赤に対し、同じ赤を用いて戦う『類似療法』の発想
●赤を用いた治療●
江戸時代の医師、香月牛山による、『小児必要養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』(元禄16年)巻4の
痘病の病人、居所(をりどころ)しつらひやうの説に、痘病(疱瘡)患者が出た場合のしつらえ方が
こう記されている。
現代語訳
『疱瘡の病人が出たら、寝室をキレイに清掃し、屏風を立て回す。
その屏風に赤い衣類をかけ、疱瘡にかかった子供には赤い衣類を着せ、
看病人もみな赤い衣類を身につけること』
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
==============================================
赤い色と疱瘡絵、それに描かれた赤いみみずく…だんだんと、みみずくの玩具と江戸の人々との関係がわかってきました。
次回は疱瘡絵がいかに人々の身近で使用されていたか、まとめていきたいです。
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第ニ回、疱瘡絵とみみずくの関係について
疱瘡に関する絵画資料は、総称して疱瘡絵と呼ばれている。
●疱瘡絵に登場するもの●
・八丈島の疫神を退治したと言われている源為朝
・金太郎 ・桃太郎 ・達磨 ・みみずくの玩具
・狂文、狂歌などの文字
●特徴●
濃淡の赤一色ですられたものが多い。このことから、疱瘡絵は『赤絵』とも呼ばれている。
↓
なぜ赤なのか
●疱瘡時、体に出る色が赤色であると軽症、黒色であると重症であるという、当時の認識から、
赤色=良い色とされた。
●大昔からの魔除け一般の色⇒赤であった
●発熱により生じる赤に対し、同じ赤を用いて戦う『類似療法』の発想
●赤を用いた治療●
江戸時代の医師、香月牛山による、『小児必要養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』(元禄16年)巻4の
痘病の病人、居所(をりどころ)しつらひやうの説に、痘病(疱瘡)患者が出た場合のしつらえ方が
こう記されている。
現代語訳
『疱瘡の病人が出たら、寝室をキレイに清掃し、屏風を立て回す。
その屏風に赤い衣類をかけ、疱瘡にかかった子供には赤い衣類を着せ、
看病人もみな赤い衣類を身につけること』
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
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赤い色と疱瘡絵、それに描かれた赤いみみずく…だんだんと、みみずくの玩具と江戸の人々との関係がわかってきました。
次回は疱瘡絵がいかに人々の身近で使用されていたか、まとめていきたいです。
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みみずくレポート 第一回、みみずくと疱瘡
こんにちは、伝統の江戸張り子の作家、林史恵です。
現在、新作、江戸時代のみみずくを鋭意復刻中なのですが、
それにともなって、みみずくに関する本を読んだりして猛勉強中です。
このブログでも、何回かにわたって、私の学んだことを記事にしていきたいと思います。
気長にお付き合いいただけますと幸いです。
第一回、みみずくと疱瘡
江戸時代、みみずくは、疱瘡除けのまじないの玩具として
主にだるまと対になって、人々の身近に存在してきました。
玩具を疱瘡除けとしてきたのは、主に疱瘡にかかるのが、子供であったことからです。
1980年、疱瘡は、WHOによって、地球上からの根絶が発表されました。
そして、みみずくも、疱瘡と運命を共にしました。
現在では、その存在自体が忘れ去られています。
それに対し、だるまは、必勝祈願のシンボルへと商売替えをし、生き残っています。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
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現在、新作、江戸時代のみみずくを鋭意復刻中なのですが、
それにともなって、みみずくに関する本を読んだりして猛勉強中です。
このブログでも、何回かにわたって、私の学んだことを記事にしていきたいと思います。
気長にお付き合いいただけますと幸いです。
第一回、みみずくと疱瘡
江戸時代、みみずくは、疱瘡除けのまじないの玩具として
主にだるまと対になって、人々の身近に存在してきました。
玩具を疱瘡除けとしてきたのは、主に疱瘡にかかるのが、子供であったことからです。
1980年、疱瘡は、WHOによって、地球上からの根絶が発表されました。
そして、みみずくも、疱瘡と運命を共にしました。
現在では、その存在自体が忘れ去られています。
それに対し、だるまは、必勝祈願のシンボルへと商売替えをし、生き残っています。
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
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