土佐の芝天(しばてん)

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こんにちは、張り子作家、林史恵です。

各地の郷土玩具について、ご紹介させていただきます。
今日は、四国に伝わる妖怪、芝天(しばてん)の土人形です。

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郷土玩具作者の何人かを支えているのが、「土佐民芸社」です。
こちらの芝天も、おそらく、「土佐民芸社」の職人の方が制作したものと思われます。

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店名
有限会社土佐民芸社

住所
高知県高知市南はりまや町1丁目15-7

電話番号
088-882-0171

『新先生一代記』より「芝天」

芝天(しばてん)とは

芝天の外観は身長1メートルほどの小さな子供のようで、全身に毛深い体毛が生えているそうです。川の堤などに現れるると、いわれています。
人間を見ると相撲を挑んできます。その力は人間の大人を上回るほどです。この相撲の相手をすると、芝天に化かされて一晩中相撲をし続ける羽目になるのだそうです。

また、高知の大川村や本川村(現・いの町)では、芝天は最初は相撲に負けてばかりですが、相撲をとっている内に次第に体が太り、ついには相手を倒してしまうといわれてきました。人間をだまして、石や藁と相撲をとらせるともいわれています。


土佐郡土佐山村(現・高知市土佐山地区)では、普段は山の中に住んでおり、旧暦6月6日の祇園の日になると、川に入って猿猴になるといわれているそうです。また、徳島の祖谷山地方では、山の中から木を倒す音や山崩れの音を発して人を脅かすといわれています。


名称の「芝天」は、この妖怪がもとは天狗だったことが由来とする説があります。また「シバ」は柴犬などと同様で、小さいことを意味するともいわれています。


●参考資料

全国郷土玩具ガイド④ 畑野栄三著

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