2月の19日の郷土玩具の会で、私自身が犬張子を製作していることをお話しした際、制作の参考にと、ある骨董にお詳しい方に譲っていただいたのです。本当にありがとうございました!!
下の写真をご覧下さい。初めてこの犬張子を見たとき、あまりの迫力に飛び上がるような思いがいたしました( ゚∀゚ )この犬張子は“飯田型”という犬張子で、五代目、飯田省三氏が作ったものです。飯田型とは、東京に代々伝わる犬張子で、私が師匠の荒井良さんのもとで教わっている勅使川原型と並び称される有名な犬張子の一つです。三代目飯田新次郎氏は、昭和9年(1934年)皇太子誕生(1933年12月23日)のおりに、皇室に犬張子を献上したこともあるほどで、その技術は大変優れたものです。

周りの空間を全て取り込んでしまうかのようなド迫力ですね。大きさは、横の長さ38センチ、幅20センチ、高さ40センチ(かついでいるでんでん太鼓は除く)、規格の中では一番大きなものです。
部屋にあったエアコンのリモコン、携帯電話と共に写しました(笑)。大きさが伝わるといいのですが…

この流れるような筆遣いをご覧下さい!熟練した匠の技にしか出せない躍動感、ダイナミックさですね~。

こちらは正面から見た写真です。ひげも細い筆で繊細に描かれています。

洗練された形、巧みな筆遣い、愛嬌のある顔、どれをとっても完璧ですね。わたしは”はりこのはやしや”とは別の活動として、師匠と共に“飯田型”と並ぶ伝統の張り子、“勅使川原型”を復刻させる活動をしていたことがありますが、このような素晴らしい伝統に携わることができて、とても光栄に思います。
お譲りいただいたこの犬張子は、我が家の家宝として大切にするとともに、今後の製作に活かしたいです。
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
はりこのはやしや ホームページ
このコメントは管理人のみ閲覧できます