千葉県柏の玩具、珍しい天神持ち娘
こんにちは、張り子作家、林史恵です。
珍しい郷土玩具を見つけたので、ご報告いたします。
天神持ち娘という土人形の玩具を見つけました!

馬乗り天神などの組み合わせは見たことあるのですが、娘が天神を持つといった形の玩具を見つけたのは初めてで、とても面白く感じました。色の組み合わせが鮮やかで美しいですね。

娘の横顔がふっくらとしていて、とても愛らしいです。
この玩具は、千葉県柏市で制作していらっしゃった、松本節太郎氏の作品と思われます。
松本氏の作品は、下総の諸玩具という名前でも有名です。
現在は、廃絶してしまっている、貴重な玩具ですね。
常磐線の北柏駅を下車して徒歩十分ほどの、「根戸工房」で、制作されていました。
松本氏の作品で代表的な作品に、下総首人形があります。
七福神、動物シリーズなどの首人形に竹の串をさし、それを麦わらの束にさし、柱などに吊り下げられるようになっています。
その他にも、下総天神と称した張り子の天神、干支の張り子、古い和綴じ本の紙を張り合わせた古書達磨など、数多くあります。松本氏は、
「売れそうなものなら次から次へと工夫し、天神祭には天神玩具、3月のひな時には土びな、稲荷の狐面、庚申の年には猿面、大使の行事は達磨、寅年には首振り虎、4季の玩具を工夫し、売れたものをつくりました。今では、どうにもならないほど種類が増えてしまいました」と語っていたそうです。
お客の注文に答えて、なんでも作れる、非常に器用な方だといいます。
松本氏は、放浪歴40年の後、柏市に落ち着きました。そして、食べるために、子どもたちが欲しがりそうな玩具を作り始めたのがきっかけなのだそうです。
作った玩具を持って、千葉県内はもとより、東京、埼玉、神奈川と飛び回り、神社仏閣、祭礼には店を出し、その他にも、浅草、銀座、上野などの盛り場も巡り、売り歩いたといいます。
参考文献
全国郷土玩具ガイド② 畑野栄三著

ここからは、以前私が玩具の会で発見した、松本氏の玩具をご紹介いたします。
こちらは去年の11月頃に見つけた、カエルの起き上がり張り子です。
顔の表情がとても可愛らしいですね。
このように、張り子から土人形まで、様々なジャンルを制作していらっしゃいました。

こちらは去年の八月に見つけました。土製で、面子のような形をしています。

裏には下総と書かれた札が張られていました。

こちらは張り子の、手のひらサイズの可愛いお面です。
(白い肌にオレンジと水色のラインが入ったお面と、イタリアのお土産のような、黒い蝶の仮面をつけているお面は違います!!)

こちらは先週の記事でご紹介したばかりです。
玩具の会、会員の諸岡様が持ってきてくださった、千葉県柏で作られた紙雛です。
こちらの製作者も松本節太郎氏。
頭は土製です。親近感のわく作品ですね。
参考 諸岡様の説明文より
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
はりこのはやしや ホームページ
当店のネットショップです。
はりこのはやしや ネットショップ
ツイッターしています。
私の主人のホームページです。模型製作をしています。
ケルバーダイン
珍しい郷土玩具を見つけたので、ご報告いたします。
天神持ち娘という土人形の玩具を見つけました!

馬乗り天神などの組み合わせは見たことあるのですが、娘が天神を持つといった形の玩具を見つけたのは初めてで、とても面白く感じました。色の組み合わせが鮮やかで美しいですね。

娘の横顔がふっくらとしていて、とても愛らしいです。
この玩具は、千葉県柏市で制作していらっしゃった、松本節太郎氏の作品と思われます。
松本氏の作品は、下総の諸玩具という名前でも有名です。
現在は、廃絶してしまっている、貴重な玩具ですね。
常磐線の北柏駅を下車して徒歩十分ほどの、「根戸工房」で、制作されていました。
松本氏の作品で代表的な作品に、下総首人形があります。
七福神、動物シリーズなどの首人形に竹の串をさし、それを麦わらの束にさし、柱などに吊り下げられるようになっています。
その他にも、下総天神と称した張り子の天神、干支の張り子、古い和綴じ本の紙を張り合わせた古書達磨など、数多くあります。松本氏は、
「売れそうなものなら次から次へと工夫し、天神祭には天神玩具、3月のひな時には土びな、稲荷の狐面、庚申の年には猿面、大使の行事は達磨、寅年には首振り虎、4季の玩具を工夫し、売れたものをつくりました。今では、どうにもならないほど種類が増えてしまいました」と語っていたそうです。
お客の注文に答えて、なんでも作れる、非常に器用な方だといいます。
松本氏は、放浪歴40年の後、柏市に落ち着きました。そして、食べるために、子どもたちが欲しがりそうな玩具を作り始めたのがきっかけなのだそうです。
作った玩具を持って、千葉県内はもとより、東京、埼玉、神奈川と飛び回り、神社仏閣、祭礼には店を出し、その他にも、浅草、銀座、上野などの盛り場も巡り、売り歩いたといいます。
参考文献
全国郷土玩具ガイド② 畑野栄三著

ここからは、以前私が玩具の会で発見した、松本氏の玩具をご紹介いたします。
こちらは去年の11月頃に見つけた、カエルの起き上がり張り子です。
顔の表情がとても可愛らしいですね。
このように、張り子から土人形まで、様々なジャンルを制作していらっしゃいました。

こちらは去年の八月に見つけました。土製で、面子のような形をしています。

裏には下総と書かれた札が張られていました。

こちらは張り子の、手のひらサイズの可愛いお面です。
(白い肌にオレンジと水色のラインが入ったお面と、イタリアのお土産のような、黒い蝶の仮面をつけているお面は違います!!)

こちらは先週の記事でご紹介したばかりです。
玩具の会、会員の諸岡様が持ってきてくださった、千葉県柏で作られた紙雛です。
こちらの製作者も松本節太郎氏。
頭は土製です。親近感のわく作品ですね。
参考 諸岡様の説明文より
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
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