現在、江戸みみずく復刻プロジェクトと題しまして、消えてしまった江戸時代のみみずくを鋭意復刻中です。
今日は、ついにその江戸みみずくが完成いたしましたので、紹介させていただきます。

こちらがその江戸みみずくです。
全高7.8センチ 全幅4.2センチ
前回の記事で紹介した試作品よりも、赤の面積を大きくし、寿の文字を大きめに調整し、また目も寄り目になり、より引き締まったデザインになりました。
人魚洞文庫データベース様よりお借りしている画像の江戸時代のみみずくに近づけるために、改良いたしました。
参考にした資料は、この記事の最後に紹介しています。
●木菟(みみずく)とは●
江戸時代に人気のあった、疱瘡除けの縁起物です。
疱瘡とは、奈良時代から流行を繰り返し、多くの死者を出した病気です。
●疱瘡除けの縁起物になったいわれ●
●みみずくが邪気を払うという言い伝えから、薬売りの店頭に開かれたこと、
●疱瘡を患うとかぶった赤い頭巾が、小鳥猟のおとりとした頭巾をかぶせたみみずくを連想させたこと、
●みみずくの大きく丸い目が、疱瘡による失明に対向する“念”につながると言われていたこと。など諸説があります。
●赤い色について●
鮮やかな赤色の持つ強い呪術力への信仰から、子供の疱瘡よけとして広く求められてきました。
参考資料
![]() | 浮世絵のなかの江戸玩具―消えたみみずく、だるまが笑う (2008/02) 藤岡 摩里子 商品詳細を見る |
![]() | 達磨からだるま ものしり大辞典 (2011/07) 中村 浩訳 商品詳細を見る |

左から見た画像。
江戸時代のみみずくの資料を見てみますと、完全な雪だるまの形ではなく、少し猫背気味になっていたため、原型を作る際も猫背にこだわりました。

右から見た画像

後ろから見た時のシルエットも美しく見えるようにこだわりました。ご自宅に飾っていただく際に、どこから見ても楽しめるよう、何度も調整を重ねました。

顔の表情も、現代的な可愛さとはまた違った、江戸らしさを追求いたしました。

下におもりを入れているため、起き上がり小法師になっております。
このくらいの傾きでも、ケロッと起き上がります。

参考にした資料です。まだまだ様々なみみずくの浮世絵資料がございますので、これからも色違いの新作をどんどん生み出していきたいと考えております。
人魚洞文庫データベース様より

こちらは主人が製作してくれた、江戸みみずくの原型です。張り子紙の剥がれを良くするために、特殊な塗料を塗ってくれました。
江戸みみずくのご購入は、こちらのネット・ショップからおねがいいたします。
はりこのはやしやネット・ショップ
残念ながら、今回復刻したような形の江戸時代のみみずくは、現在残っておりません。
はりこのはやしやでは、文化の保護として、貴重な資料の一つとして、復刻を試みることに致しました。
江戸時代、疱瘡除けとして愛されてきたみみずくは、現代でも病気から私たちを守ってくれることでしょう。
当時の人々は、疱瘡にかかった人の家へお見舞いとして、このみみずくの張り子を送ったといいます。
大切な人へのお見舞いの一品に、また、無病息災を願い、ご自宅の縁起飾りに、はりこのはやしやの江戸みみずくはいかがでしょうか。
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『妊娠の報告と、9月からしばらくの間、商品発送が遅れる可能性についてのお詫び』
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