みみずくの玩具を調べていくのに重要な絵画の分野、疱瘡絵について、ここでまとめておきたいと思います。
第ニ回、疱瘡絵とみみずくの関係について
疱瘡に関する絵画資料は、総称して疱瘡絵と呼ばれている。
●疱瘡絵に登場するもの●
・八丈島の疫神を退治したと言われている源為朝
・金太郎 ・桃太郎 ・達磨 ・みみずくの玩具
・狂文、狂歌などの文字
●特徴●
濃淡の赤一色ですられたものが多い。このことから、疱瘡絵は『赤絵』とも呼ばれている。
↓
なぜ赤なのか
●疱瘡時、体に出る色が赤色であると軽症、黒色であると重症であるという、当時の認識から、
赤色=良い色とされた。
●大昔からの魔除け一般の色⇒赤であった
●発熱により生じる赤に対し、同じ赤を用いて戦う『類似療法』の発想
●赤を用いた治療●
江戸時代の医師、香月牛山による、『小児必要養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』(元禄16年)巻4の
痘病の病人、居所(をりどころ)しつらひやうの説に、痘病(疱瘡)患者が出た場合のしつらえ方が
こう記されている。
現代語訳
『疱瘡の病人が出たら、寝室をキレイに清掃し、屏風を立て回す。
その屏風に赤い衣類をかけ、疱瘡にかかった子供には赤い衣類を着せ、
看病人もみな赤い衣類を身につけること』
参考文献
浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う
藤岡真里子著
==============================================
赤い色と疱瘡絵、それに描かれた赤いみみずく…だんだんと、みみずくの玩具と江戸の人々との関係がわかってきました。
次回は疱瘡絵がいかに人々の身近で使用されていたか、まとめていきたいです。
==============================================
私のホームページです。のぞいてみてください(ノ´∀`*)
江戸張り子で有名な、犬張子を製作、販売しております。
はりこのはやしや ホームページ
当店のネットショップです。
はりこのはやしや ネットショップ
ツイッターしています。