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みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方

みみずくの玩具を調べていくのに重要な絵画の分野、疱瘡絵について、ここでまとめておきたいと思います。




みみずくレポート 第三回、疱瘡絵の形態と使われ方

主に包装患者への手頃なおみやげとして購入された疱瘡絵。

赤一色の一枚絵のみならず、疱瘡に関する絵、全てを『疱瘡絵』と呼ぶ。



●様々な形態の疱瘡絵

 ・菓子袋として

・疱瘡患者が主に子供であったことから

・菓子の種類は主に軽焼(かるやき)という煎餅=病が軽く住むようにという願い

    または、真っ赤な鯛の落雁

・菓子袋だけあげたり、菓子袋だけ切り開き、一枚の絵として使った。

・赤一色、または多色刷りの木版

・印刷が凝っているものは、中身の菓子の他に袋代も取った。



・『疱瘡絵本』として

・子供が病床で読むことが目的の、絵本

・擬人化されたみみずく、達磨などの玩具、源為朝、金太郎など
                ↓
        疱瘡除けとして知られた者達が登場する




・わいわいがやがやとした感じの、わかりやすい子供向けのストーリー展開

・菓子袋同様、ページを切り取り、一枚絵として見舞いの品とされたれた例もある。

参考文献

浮世絵のなかの江戸玩具 : 消えたみみずくだるまが笑う

藤岡真里子著
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